キエフで生まれフランスを経由してアメリカへ移ったロシア系アメリカ人で、アートディレクター、写真家、彫刻家、美術家など多彩な顔を持っている事でも知られています。
有名なのが『ヴュ』や『ヴォーグ』などの雑誌のアートディレクターとして活躍していた事で、第二次世界大戦前から活躍していました。
戦後になると巨大で抽象的もしくは半抽象的な野外彫刻(屋外彫刻)を手掛けるようになり、その名が広く知られるようになります。
日本にもリーバーマンの作品を見られる場所があり、東京大手町のサンケイビル前や長野県の美ヶ原高原美術館に作品が展示されています。
リーバーマンの作品の特徴は故郷ロシアを象徴する赤の作品が多く、初期の頃は黒、晩年は白と制作した年代によって使われている色が違っているのも特徴です。
日本でも見る事ができる『イリアッド・ジャパン』という作品は赤を強調した作品で、「イリアッド」とはホメロスの作とされるトロイアの戦いをうたった叙事詩で、これを題材に制作されたもので、直径2メートルを超える円筒と切断した28個のパーツから構成される作品で、都市の破壊と再生を象徴的に表した作品として、人々の注目を浴びています。