ベンヴェヌート・チェッリーニはイタリア出身の彫刻家、画家、音楽家、金細工師です。
自由奔放な性格でトラブルメーカーとして知られています。
ベンヴェヌート・チェッリーニはイタリアのフィレンツェで生まれました。
父はフィレンツェの実質的な支配者であるメディチ家で技師、音楽家として仕えていました。
ベンヴェヌート・チェッリーニは15歳の頃に彫金師に弟子入りし、およそ8年後にローマで彫金の注文を請け負います。
後にラファエロ、ミケランジェロ、天文学者のコペルニクスなどを支援した教皇クレメンス7世に仕えながら修行として崇拝していたミケランジェロの壁画などを模写していました。
ベンヴェヌート・チェッリーニはハプスブルグ家のカール5世のローマ侵略でサンタンジェロ城の防衛に参加した際にミケランジェロと出会っています。
その後、事実上フィレンツェを支配していたメディチ家のアレッサンドロ公の命より貨幣の金型を4種類制作しています。
ベンヴェヌート・チェッリーニは傑作の1つとされているペルセウス像を制作するなど西洋美術史に名をとどめる業績もある一方、破天荒な人生を送っています。
かなり腕力も強く、血気盛んで乱闘事件で町を追放されたり、職人一族の襲撃や殺人事件を起こしています。
また教皇であるパウルス3世の機嫌を損ない2年間幽閉されたりしています。
幽閉から2年後にフランス国王フランソワ1世に招かれ、5年間パリに滞在しています。
帰国後はメディチ家にかばわれながら多くの彫刻や装飾の仕事をこなしていたそうです。