北海道出身の昭和時代に活躍した日本の彫刻家です。
戦後の具象彫刻を牽引した存在として評価されており、ロダン、ブールデルなど西洋近代彫刻の影響を受けながら、写実を基盤とした造形を研究した彫刻家です。
本郷新は社会性、公共性を重視しており、野外彫刻の制作に熱意を注ぎ、日本各地に作品が設置されました。
ダイナミックで力強い生命力にあふれる人体像を得意としており、その根底には平和を願う気持ちが込められています。
東京高等工芸学校(現・千葉大学工学部)工芸図案科工芸彫刻部で彫刻を学んだ本郷新は、国画展で初入選を果たした頃から高村光太郎に師事し、ロダンやブールデルといった西洋彫刻の巨匠にも影響を受けた写実を大切にした彫刻作品を手掛けていました。
国画会で活動を続けていた本郷新ですが、国画会を脱退し、舟越保武・佐藤忠良・柳原義達らとともに新制作協会彫刻部を創設し、中心メンバーとして活躍を見せます。
終戦直後には日本美術会を創設し、ヒューマニズムあふれるモニュメンタルな作品を手掛けるようになりました。
その中でも戦没学生の苦悩を表現した『わだつみのこえ』は高い評価を受けています。
その後も、樺太引揚者記念碑『氷雪の門』、北海道開拓百年記念『風雪の群像』、広島市平和公園の『嵐の中の母子像』など多くの野外彫刻を手掛け、どの作品も豊かな表現力に満ちあふれています。
本郷新は東京世田谷のアトリエを拠点にして制作活動にあたっていましたが、小樽市春香山にもアトリエを持っており、その後、札幌宮の森にアトリエを構えました。
しかし、まもなくして闘病生活を送る事となったため、札幌宮の森にあるアトリエと敷地、そして本郷新がコレクションしていたピカソや三岸好太郎の作品を札幌市に寄贈しています。
その後、本郷新がこの世を去ると、400点を超える彫刻作品と、700点に及ぶ油彩画、デッサン、版画などを遺族から寄贈され、札幌彫刻美術館が設立されました。
1905年 北海道で生まれる
1919年 札幌第二中学校に入学する
1920年 家庭の都合により上京し、順天中学に入学する
1923年 札幌に戻り、北海中学校に転入する
1924年 東京高等工芸学校(工芸図案科工芸彫刻部に入学する
1928年 卒業後、国画展で初入選となる
この頃から高村光太郎に師事する
1939年 国画会を退会し、新制作派協会彫刻部創立に参加する
1942年 彫刻論集『彫刻の美』を刊行する
1950年 わだつみ会の依頼により、戦没学生記念像『わだつみのこえ』を制作する
1953年 立命館大学に『わだつみのこえ』が設置される
この作品により日本平和文化賞を受賞する
1959年 第5回日本国際美術展で木彫『哭』が優秀賞を受賞する
1974年 第28回北海道新聞文化賞を受賞する
1975年 本郷新彫刻50年記念自選展を東京と札幌で開催する
1978年 第30回北海道文化賞を受賞する
1979年 文化勲章を受章する
1980年 2月13日、東京の自宅にて肺がんのため逝去
1905年 北海道で生まれる
1919年 札幌第二中学校に入学する
1920年 家庭の都合により上京し、順天中学に入学する
1923年 札幌に戻り、北海中学校に転入する
1924年 東京高等工芸学校(工芸図案科工芸彫刻部に入学する
1928年 卒業後、国画展で初入選となる
00000年この頃から高村光太郎に師事する
1939年 国画会を退会し、新制作派協会彫刻部創立に参加する
1942年 彫刻論集『彫刻の美』を刊行する
1950年 わだつみ会の依頼により、戦没学生記念像『わだつみのこえ』を制作する
1953年 立命館大学に『わだつみのこえ』が設置される
00000年この作品により日本平和文化賞を受賞する
1959年 第5回日本国際美術展で木彫『哭』が優秀賞を受賞する
1974年 第28回北海道新聞文化賞を受賞する
1975年 本郷新彫刻50年記念自選展を東京と札幌で開催する
1978年 第30回北海道文化賞を受賞する
1979年 文化勲章を受章する
1980年 2月13日、東京の自宅にて肺がんのため逝去
営業時間 9:00～19:00（年中無休）
