マリノ・マリーニはイタリア出身の彫刻家、画家、版画家です。
油絵や版画も制作していますが、馬に乗り、腕を広げた男性をモチーフとした彫刻で知られています。
マリノ・マリーニはイタリアのトスカーナ州にあるピストイアという町で生まれました。
ピストイアは5世紀ごろにランゴバルト国王の時代に自由都市として政治の中心地となり、公共建築物や宗教建築の建設を行った事で知られており、現在もピストイア大聖堂などが残っています。
マリノ・マリーニはフィレンツェで絵画と彫刻を学んでいます。
後にミラノ近くの美術学校で教えながら、馬と騎手の彫刻の制作を始めるようになったといわれています。
またこの頃、後のシュルレアリスムに大きな影響を与えたといわれるジョルジョ・デ・キリコと親交があったとされています。
後にマリノ・マリーニは、ミラノにあるブレーラ美術学校の教職に就いています。
教職に就いてからおよそ4年後にニューヨーク近代美術館で開催された展覧会に参加し、評価を得ています。
マリノ・マリーニはその後ヴェネチア・ビエンナーレでグランプリを受賞し、71歳の時に、ミラノの名誉市民にも選ばれています。
マリノ・マリーニの作品は自由を感じ観賞していると心地よく楽しくなれるといわれています。
日本では神奈川県相模原市にある、緑と光の美術館でマリノ・マリーニの作品がコレクションされています