【西常雄】彫刻の買取作家・取扱い一覧

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西常雄

西常雄
西常雄(1911~2011)
東京都出身の昭和~平成時代に活躍した日本の彫刻家です。
ブロンズを用いた作品が多く、写実的に捉えた人物や動物、そして胸像を得意としています。
レリーフやアクセサリーなどの量産型の作品もいくつか見られ、90歳を超えても精力的に美術活動を行っていました。
 
東京美術学校彫刻科に入学した西常雄は、東京美術学校在学中に帝展で入選を果たしており、早熟した才能を見せていました。
しかし、時代は戦争という波が押し寄せ、西常雄も騎兵第15連隊に入隊し、召集を受け、蒙古、中国で戦闘を重ねる事となりました。
戦後になると彫刻家としての活動を再開させ、彫刻家にとって名誉ある賞の中原悌二郎賞を受賞しています。
自らの制作活動を行う一方で、武蔵野美術大学、東京造形大学などで教官を、多摩美術大学では教授をつとめ、後進の指導にもあたっています。
 
西常雄の作品は多摩美術大学美術館、いわき市立美術館、北のアルプ美術館に所蔵されていますが、中でも北のアルプ美術館では常設展示室が設けられており、西常雄の作品をいつでも見る事ができます。
 
そんな西常雄ですが、日本が戦争を永久に放棄し戦力を保持しないと定めた第9条を含む日本国憲法の改訂を阻止するために、日本の護憲派の作家ら9人で結成された会「九条の会」の発足を受けて結成された「九条の会アピールを広げる美術の会」(通称・九条美術の会)の発起人として活躍を見せています。
「九条の会アピールを広げる美術の会」は美術を通じて「戦争をする国」に逆戻りさせない運動を広げていきたいと考える団体で、西常雄以外にも画家の大野五郎、野見山暁治など、彫刻家の佐藤忠良、工芸家の岡部昭、評論家の水尾比呂志などが発起人として参加しました。

西常雄年表


1911年 東京都で生まれる
1929年 東京美術学校彫刻科に入学する
1932年 帝展で入選となる
1938年 東京美術学校を卒業する
1939年 騎兵第15連隊に入隊する
1943年 新制作派展で新作家賞を受賞する
1946年 召集を受け、蒙古、中国を転戦させられる
1971年 第2回中原悌二郎賞を受賞する
1977年 多摩美術大学教授となる
1997年 現代彫刻美術館で個展を開催する
1999年 調布市文化会館で回顧展が開催される
2004年 「九条の会アピールを広げる美術の会」の発起人となる
2011年 逝去

1911年 東京都で生まれる

1929年 東京美術学校彫刻科に入学する

1932年 帝展で入選となる

1938年 東京美術学校を卒業する

1939年 騎兵第15連隊に入隊する

1943年 新制作派展で新作家賞を受賞する

1946年 召集を受け、蒙古、中国を転戦させられる

1971年 第2回中原悌二郎賞を受賞する

1977年 多摩美術大学教授となる

1997年 現代彫刻美術館で個展を開催する

1999年 調布市文化会館で回顧展が開催される

2004年 「九条の会アピールを広げる美術の会」の発起人となる

2011年 逝去


西常雄代表作


『若山牧水像』
『ジョン万次郎像』

『若山牧水像』

『ジョン万次郎像』


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