イタリア・ロンバルディア州中部にある都市ベルガモ出身のイタリア人彫刻家です。
アルトゥロ・マルティーニ、マリノ・マリーニとともに現代イタリアの3大巨匠と称されており、鋳物の肌触りをそのまま生かした独特の作風で知られています。
1960年代から1980年代にかけて世界的にも人気を博し、日本でも個展が開催された事をきっかけに日本の彫刻界にも大きな影響を与えました。
靴職人をしていた家に生まれたジャコモ・マンズーは、木彫職人の徒弟となった後、メッキ職人、石膏職人と様々な職人のもとで学びました。
ヴェローナのサン・ゼーノ・マッジョーレ教会を飾るロマネスクの青銅扉の浮彫りを見たジャコモ・マンズーは、自分も彫刻家になりたいと強く思うようになります。
そこからは石、木材、石膏、陶土、彫金、浮彫りと、すべて独学で習得し、ミラノに居を構え制作活動を開始します。
こうしてローマやヴェネツィアで行われた美術の大会で賞を重ね、バチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂の扉の彫刻を制作するなど、大きな活躍をみせるようになりました。
その活躍はイタリア国内だけではなく、ベルリン、モスクワ、ニューヨーク、そして日本などと海外でも見られるようになり、日本では箱根彫刻の森美術館に『死の扉』の習作など12点を展示したマンズールームが設けられるほどの人気を得ました。
ジャコモ・マンズーの作品は生涯を通じていくつかのテーマをシリーズとして発表しており、「枢機卿」「踊り子」「妻インゲ像」「恋人たち」「子供」がそれにあたります。
これらの作品に共通する事は、普遍的な人間の本質とジャコモ・マンズー自身の個人的な情感を刻み込んで表現している事です。
1908年 イタリアで生まれる
1919年 ファントーニ学校の夜間の造形芸術課程通う
1932年 ミリオーネ画廊のグループ展に参加する
1938年 ヴェネチア・ヴィエンナーレ展で成功をおさめる
1939年 ニューヨークとサンフランシスコのイタリア美術展に参加する
1940年 ブレラ美術学校教授に任命され、トリノの美術学校に派遣されそこで教える
1942年 ローマ・クワドリエンナーレ展で大賞を受賞する
1948年 ヴェネチア・ヴィエンナーレ展でイタリア彫刻賞を受賞する
1954年 ザルツブルクの国際夏期学校で彫刻を教える
1955年 ローマ・クワドリエンナーレ展で一等賞を受賞する
1966年 国際レーニン平和賞を授与される
1971年 ロンドンの王立美術学校から名誉博士号が贈られる
1973年 日本で展覧会が行われる
1985年 東京で個展を開催する
1991年 逝去
1908年 イタリアで生まれる
1919年 ファントーニ学校の夜間の造形芸術課程通う
1932年 ミリオーネ画廊のグループ展に参加する
1938年 ヴェネチア・ヴィエンナーレ展で成功をおさめる
1939年 ニューヨークとサンフランシスコのイタリア美術展に参加する
1940年 ブレラ美術学校教授に任命され、トリノの美術学校に派遣されそこで教える
1942年 ローマ・クワドリエンナーレ展で大賞を受賞する
1948年 ヴェネチア・ヴィエンナーレ展でイタリア彫刻賞を受賞する
1954年 ザルツブルクの国際夏期学校で彫刻を教える
1955年 ローマ・クワドリエンナーレ展で一等賞を受賞する
1966年 国際レーニン平和賞を授与される
1971年 ロンドンの王立美術学校から名誉博士号が贈られる
1973年 日本で展覧会が行われる
1985年 東京で個展を開催する
1991年 逝去