ヤノベケンジの作品を買取ります
ヤノベケンジは大阪府出身の現代美術家です。
「現代社会におけるサバイバル」をテーマにした、実際に行動可能あるいは装着可能な数多くの大型機械彫刻作品を制作している事でも知られており、自作の放射線感知服を着用し、原発事故後のチェルノブイリなどを訪問する「アトムスーツ・プロジェクト」など、社会的メッセージを持つ作品を発表してきました。
現在では「サバイバル」から「リバイバル」へと作品テーマを移行させ、ユーモラスな形の放射能汚染された環境でも生き抜く機能のあるスーツ、サバイバル用の機械一式、それらを収納して移動する車両などを発表しています。
少年時代から特撮に夢中で、特に怪獣の造形に興味を持っていたヤノベケンジは怪獣のイラストを描き、造形をしてはSF雑誌『宇宙船』などに投稿していました。
また、自宅近くには大阪万博会場跡地があり、そこで遊んでいた事から大阪万博の跡地に残る近未来的なパビリオンの残骸や巨大ロボットなどが放置されていた事に影響を受け、何も無くなったこの瓦礫から何でも作り出せると思い、美術家としての道を志すようになります。
京都市立芸術大学やイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに短期留学経験を経て美術家としての目を養ったヤノベケンジは、阪神・淡路大震災やオウム事件を経て、チェルノブイリ原発や周辺の放棄された都市の廃墟、大阪万博跡の万博記念公園、砂漠や海岸などを歩き「現実の廃墟」のすさまじさとそこで生きている人々たちとの遭遇などの体験を作品として表現する事を自らのテーマとし、社会的メッセージ性の強い作品を発表し続けるようになります。
ベルリンで活動していた時期もありましたが、現在は大阪府高槻市を活動の拠点としており、個展やグループ展などで活躍しています。