【藤平伸】茶道具・煎茶道具の買取作家・取扱い一覧

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藤平伸

藤平伸
藤平伸(1922~2012)
京都府出身の昭和~平成時代に活躍した日本の陶芸家です。
ロクロを用いず形成した黒い素地に花鳥文を線刻する技法で壷を中心に作品を制作しており、繊細でありながら大胆なその作風は清水焼のモダンさを継承した高い技術力を見る事ができます。
作陶生活後半からは丸みを帯びた柔らかなフォルムに赤と青の釉が一つの作品の中で混ざり合った独自の作風を確立し、世界的にも知られる陶芸家として活躍しました。
 
 
京都五条坂で藤平陶器所を営む藤平政一の次男として生まれた藤平伸は、幼い頃から父親の仕事を見て育ち、自身も陶芸家を志すのはごく自然のなりゆきでした。
京都高等工芸学校に入学しますが、2年目で結核に侵され中退し、4年間の療養生活を送る事になります。
遅れた分を取り戻すために懸命に技術の習得に励んだ藤平伸は、帝展で特選・北斗賞を受賞すると一気にその名声が広まりました。
翌年には京都陶芸クラブに入会し、主宰者である清水六兵衛に師事しました。
清水六兵衛は江戸時代中期から続く清水焼の名家で、伝統的な清水焼の技法に新しいものを吹き込んでいる事で知られています。
 
こうして藤平伸の活躍の舞台は世界へと広がり、イタリアでフィレンツェ国際陶芸展に参加した事で大きな成功を収めます。
また、ドイツ、アメリカ、カナダで巡回展を行うなど世界をまたにかけて活躍する作家として日本の陶芸界を盛り上げていきました。
そんな藤平伸の作品は、茶器、花器、水指、香炉から、動物や建物の置物までユニークでほのぼのした作品を多く残しています。

藤平伸年表


1922年 京都府で生まれる
1944年 京都高等工芸学校に入学するも病気のため中退する
1955年 第11回日展に初出品・初入選となる
1957年 第13回日展で特選・北斗賞を受賞する
1960年 イタリア・フィレンツェ国際陶芸展に出品する
1963年 第6回新日展で菊花賞を受賞する
1968年 現代陶芸の新世代展に出品する
1970年 現代の陶芸ヨーロッパと日本展に出品する
1973年 日本陶磁協会賞を受賞する
1974年 中南米巡回展開催する
1976年 東独巡回日本陶磁名品展に出品する
1978年 西ドイツ巡回日本陶磁名品展に出品する
1982年 アメリカ・カナダ巡回展を開催する
1983年 現代日本の工芸展に出品する
1985年 現代日本美術の展望展に出品する
京都府文化功労賞を受賞する
1990年 京都美術文化大賞を受賞する
1991年 京都市文化功労賞を受賞する
1993年 毎日芸術賞を受賞する
1996年 『藤平伸・がらす絵集』が刊行される
2002年 日本橋高島屋で個展を開催する
2012年 2月27日、逝去

1922年 京都府で生まれる

1944年 京都高等工芸学校に入学するも病気のため中退する

1955年 第11回日展に初出品・初入選となる

1957年 第13回日展で特選・北斗賞を受賞する

1960年 イタリア・フィレンツェ国際陶芸展に出品する

1963年 第6回新日展で菊花賞を受賞する

1968年 現代陶芸の新世代展に出品する

1970年 現代の陶芸ヨーロッパと日本展に出品する

1973年 日本陶磁協会賞を受賞する

1974年 中南米巡回展開催する

1976年 東独巡回日本陶磁名品展に出品する

1978年 西ドイツ巡回日本陶磁名品展に出品する

1982年 アメリカ・カナダ巡回展を開催する

1983年 現代日本の工芸展に出品する

1985年 現代日本美術の展望展に出品する

00000年京都府文化功労賞を受賞する

1990年 京都美術文化大賞を受賞する

1991年 京都市文化功労賞を受賞する

1993年 毎日芸術賞を受賞する

1996年 『藤平伸・がらす絵集』が刊行される

2002年 日本橋高島屋で個展を開催する

2012年 2月27日、逝去


藤平伸代表作

『うたごえ』

『雪のあした』

『馬の香爐』

『染分さざんか大花瓶』

『大鉢』

『辰砂茶碗』

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