京都府出身の鋳金家で、鉄瓶、蓋置、建水、茶托、火鉢など茶道具を中心に制作を行っている作家です。
金谷五良三郎とは寛永年間に京都に創業した金工の名家の当主が代々襲名する名で、初代が生み出した緋銅色、黄銅色の金属着色法が初代の通称「五良三郎」を取り「五良三色」と世に聞こえて以来、「金家」と名乗るようになり、9代の時に現在の「金谷」に改められ、襲名されてきました。
そんな歴史のある金谷五良三郎の13代を受け継いだ作善は、金谷の血筋の人間ではありませんでした。
これまで金谷の技術は全て歴代相伝で受け継がれてきたもので、金谷の血筋以外の者にその技を伝授する事は極めて異例の事でした。
この事からも13代・金谷五良三郎は高い技術力を持っていた事が分かり、その高い技術力を買われて13代・金谷五良三郎を襲名しました。
現在、金谷五良三郎は15代となっており、13代・金谷五良三郎の息子・鷹司も14代・金谷五良三郎として活躍しました。