幕末に活躍した日本の陶芸家です。
大和国郡山城下(現・奈良県大和郡山市)の堺町で郡山藩御用小間物商「柏屋」を営む奥田家に生まれました。
本名は佐兵衛といい31歳の時に武兵衛と名乗るようになります。
普段から茶、俳諧をよくした風流人で、後に家業を廃業し、陶工となりました。
屋号を二分して「木白」と号し赤膚焼伊之助窯で本焼を始めます。
京焼、瀬戸焼、荻焼などの各地の焼き物を研究し、その多彩な陶技で地方窯であった赤膚焼を芸術性ある名陶として広く世に知らしめ、赤膚焼中興の祖にして名工と称されています。
著書に「楽焼口伝之控帳」「家伝覚書」「浮世のゆめ」などがあります。