愛知県で生まれた陶芸家です。
ひたすら桃山陶に挑戦を続けた加藤唐九郎の孫で、父も叩きの技法を用いた迫力ある量感を持つ花器や水指などを生み出し高い評価を受けている加藤重髙という陶芸界のサラブレットとして生まれました。
幼い頃から祖父と父の姿を見てきた加藤高宏は大学では洋画を学んでいましたが、25歳から本格的に陶芸を始めます。
祖父と父の原点である桃山陶を学ぶとともに、祖父の作風を研究しながらも独自の作風を確立すべく、志野、瀬戸黒などに独自の創意を加え迫力のある作品を生み出しています。
祖父、父と共に3人展を開催した事をきっかけに個展を中心に活動を続けています。
また、中国の西安、敦煌を経てウルムチよりカザフスタン、ウズベキスタン、ロシア、東欧、西欧諸国を陸路で周り、スペインのグラナダに一年間滞在した経験もあり、語学と美術を学んだ経験があります。
この事からも世界に目を向けているのが分かり、今後が期待される作家の一人でしたが、大麻所持の容疑で逮捕されてしまい、作家としてはとても大きなダメージを負ってしまいました。