川瀬満之は京都府出身の昭和~平成時代に活躍する日本の京焼の作家で、染付・赤絵・金襴手などの技法の他にも独自の青釉・黄釉を用いた作品も制作しており、料理屋、料理人にファンが多い事でも知られています。
川瀬満之は明時代の器物の写しの名手として知られており、染付の名工ともいわれている、初代・川瀬竹春の次男として生まれていました。
父の下で修業を重ねて京都にある五条坂にて18歳の頃に開窯しており、積極的に個展の開催や展覧会、各地のギャラリーなどに出品を続けながら日本伝統工芸展にも出品を重ね、日本工芸会正会員に推挙され35歳という若さで地位を確立し、芸術愛好家必読・必見ともいわれている「美術年鑑」に記載される程の人気作家となっています。
川瀬満之は京焼作家として色絵ものや青磁なども手掛けていますがその他にも磁土ではない白色の生地に透明の釉薬を施した白瓷(はくじ)なども手掛けており、花瓶・茶碗・食器・鉢など様々な形態の作品も制作しています。
また陶印は「満之」とあり、釘彫で「満之」と表記されている事もあります