大阪府出身の昭和~平成時代に活躍する日本の釜師です。
味わい深く、優美で妖艶な作品を多く生み出した伝統的な系譜を持つ角谷與斎の3代目として1979年に襲名し、その名に恥じぬよう、現代茶人の多くから支持される茶釜の制作を行っています。
中でも裏千家鵬雲斎御好品をよく制作しており、淡々斎より「与斎」の名前をもらっています。
角谷家は素晴らしい釜を生み出す作家を多く輩出している家系で、重要無形文化財「茶の湯釜」の保持者である角谷一圭は3代・角谷與斎の叔父にあたります。
もちろん、父親も2代・角谷與斎として数多くの茶釜の制作にあたっていました。
そういった環境下で育った3代・角谷與斎は幼い頃から父親の仕事姿を見て育ち、釜師を志す事はごく自然な事でした。
大阪市立工芸高校金属工芸科を卒業すると父親に師事して釜制作を学び、現場を経験しながら厳しい修練を積み上げ、3代・角谷與斎を襲名しました。
伝統的な釜造りを継承しながらも斬新な道具の制作を心がけて制作を続けています。