京都府出身の昭和~平成時代に活躍する日本の陶芸家です。
京焼の伝統技法をベースとし、仁清、古清水に通底する華美典麗な絵付けに現代的なデザイン感覚を加味した独自の作風を確立した事で知られています。
草花や動物をモチーフに多彩な文様を描き、茶碗、水指、香合、蓋置など茶陶を中心に手掛けています。
京焼の名門・清閑寺窯の4代目を継いだ杉田祥平は楽家・14代覚入に師事しており、全国の展示会や講演に随行しており、覚入が亡くなるまでの12年間にわたり作陶を学ぶとともに裏千家に出入りをし、清閑寺窯丸印を裏千家家元・鵬雲斎及び覚入より拝領しました。
ちなみに清閑寺窯とは旧伯爵・清閑寺家の許可を得て明治初期に初代・菊次郎によって創設され、2代・龍斉、3代・祥平、4代・祥平と続いており、3代は4代の父親でもあります。
裏千家・金澤宗也に師事して茶道を習い、京焼・清水焼の代表的な仁清・古清水の流れを茶陶器に反映させ、その造形美と典麗優美な桃山文化の彩色美の中に現代感覚を併せ持つ作品を発表し、全国の有名百貨店などで展示会を行っています。
家風の伝統的仁清色絵写をもっとも得意としており、茶碗、水指、香合、蓋置など茶陶に優れた技量を発揮している事から多くの茶人から愛され、支持されています。