山形県で生まれた鋳金家、釜師です。
山形は山形鋳物という山形県山形市周辺で生産されている日本の伝統的工芸品の一つで1975年に経済産業省(現在の通産省)によって伝統的工芸品の指定を受けました。
鋳物の技術を利用した機械部品の鋳物も盛んに作られており、他の鋳物の産地とは違った一面も持ち合わせています。
そんな山形鋳物の作家として活躍している横倉嘉山は、端正な肌が特徴の釜作りの名人として知られており、釜以外にも鉄瓶、花入などの鉄製の茶器の制作にもその力量の高さを見る事ができます。
日展で初入選して以来、数多くの入選を果たしており、外務省主催の海外芸術祭にも選抜されています。
日展の審査員もつとめ、山形市の依頼を受け、皇太子殿下ご夫妻に献上する茶の湯釜「肩衝紅花釜」を制作するなどの活躍を見せています。
また、茶器以外にもオブジェ的要素の強い作品の制作も行っており、壁掛けの彫刻作品や一見、何に使うのか分からない灰皿のような作品など茶器の作風とは違った一面も見せてくれる作家として注目されています。