香川勝広は明治時代の日本の金工家です。
能面師・有吉吉長に木彫りを、柴田是真に絵画を、野村勝守に彫金を学び、のちに加納夏雄の弟子になりました。
師・加納夏雄譲りの堅実な片切彫りを基調としながらも、柔らか味みや渋さといった様々な味わいのある作品を残しており、金工作家でありながら煙管も作りました。
また、帝室技芸員に任命され、正八位に叙されました。
明治工芸の特色のひとつに、宮内省型とも称される高価な材料を使って熟達した彫技の格式張った独特な作風があり、代表作「和歌浦図額」「鳳凰高彫花盛器」「猿猴図額」「柿形合子」などがその典型を示します。
1853年 江戸下谷に生まれる
1898年 東京美術学校教授
1906年 帝室技芸員に任命
1917年 65歳で死去
『布袋唐子図花瓶』
『四分一四所金如信形山水図煙管』
『鼠置物』
『柿形香炉』
『梅樹図指輪』