【ホイバッハ Heubach Bros.】西洋美術・アンティークの買取作家・取扱い一覧

 

ホイバッハはドイツで創業したメーカーで、テーブルウェアやビスクドールを手掛けていました。

特にビスクドールの方が盛んに制作されており、1887年～1932年まで本格的にビスクドールの制作を行っていました。

制作された数はあまり多くはありませんが、他のドイツのビスクドールメーカーにヘッドを供給していた事もあり、アンティークドールの世界ではその名が知られています。

しかし、現存する資料が少なく、細かい事などはよく分かっていません。

 

ホイバッハの創業者はゾンネベルグで人形の商いをしていたそうで、1860年代にはパリにエージェントをおき、フランスにもビスクドールのヘッドやボディを供給していたとされています。

20世紀に入るとキャラクター・ドールを中心に制作していましたが、その多くの人形の目は「インタグリオ・アイ」という、目のまぶたのラインに沿って白いハイライトの点を描き、瞳の部分が沈み彫りになっている特殊な方法で描かれています。

また、いくつかの型のあるホイバッハのビスクドールですが、中でも「ピアノベビーズ」というビスクドールは現在で最も人気が高く、中古市場でも高値で取引されています。

 

ホイバッハでは彫刻の美術学校を地元で創立し、後のホイバッハの職人を育てるための基礎を作り、後進の指導にも尽力しました。

現在、工場は閉鎖されていますが、世界中に多くのファンがおり、その人気は衰えていません。