フランスのガラス工芸家、ジュエリーデザイナーです。
16歳の時に父が死去し、母の勧めで夜間はパリの装飾美術学校に通い、
日中は宝飾工芸家のルイ・オーコックに師事し装飾の技術を学ぶ
帰国後は宝石デザイナーやグラフィックアーティストとして活動し
5年後にはパリにアトリエを構えるまで成長していきました。
この頃は主に女性向け高級アクセサリーをデザインし、
カルティエなどの著名な宝石店にも作品を提供していました。
その宝石作品はパリ万国博覧会で大きな注目を集めています。
1982年より一部の素材にガラスを取り入れ始め、
その後、本格的にガラス工芸の道へと進んだ理由は
派手な装飾がある宝飾品の売れ行きに伸び悩んだ為
ともいわれています。
ガラス工芸への路線変更は大成功を納めており、
1925年の現代装飾美術・産業美術展では
ラリック専用のパビリオンを与えられる程となりました。
その後は、ホテルやレストランなどの装飾、
ステンドグラス、噴水など様々な分野に活動範囲を広げ
シボレーやジャガーなどのカーマスコット作品も多数あります。
自然の美をテーマにした作品が多く、
花鳥風月や女性像などの卓越したデッサン力と構成力により
デザインされたモチーフは、世界最高を誇っています。
1860年 生まれる
1876年 パリ装飾美術学校へ入学
1878年 イギリスへ留学
1880年 帰国
1882年 宝石デザイナーとして活動
1885年 ヴァンドーム広場にアトリエを構える
1897年 レジオン・ド=ヌール勲章を受章
1900年 パリ万国博覧会に出品
1908年 コティの注文で香水瓶とラベルをデザイン
1918年 ヴァンジャン=シュル=モデールに工場を建設開始
1922年 工場が完成
1925年 現代装飾美術・産業美術展でラリック専用のパビリオンを与えられる
1932年 旧皇族の朝香宮邸のガラスの扉やシャンデリアを制作
1945年 85歳で逝去
花瓶
香水瓶
彫像
カーマスコット
テーブルウェア
アクセサリー
デスクウェア