ロイヤルウースター Royal Worcesterを買取ります
ロイヤルウースターはイギリス最古の陶磁器メーカーとして知られており、イギリス陶磁器界初の王室御用達の称号を得た事で知られています。
1751年にウィリアム・ディヴィスが経営者となり、化学者で医師のジョン・ウォール博士が技術面の指導をし、15人の株式出資者によってイングランド西ミッドランズ地域のウスター市(日本語表記はウースター)に創業した事でその歴史が始まりました。
創立の翌年には、軟質磁器を作ったブリストル工房と合併し、薄く処理することができる磁器ペーストの技法を手に入れ、この技法が食器用として適していたため、事業の拡大に一役買いました。
その後ロイヤルウースターでは、釉薬の上にエナメルカラーの絵付けを施す高度な技術や、銅版画転写法の技術によって大量生産を可能にし、高品質と生産性を兼ね備える事に成功します。
そんな中、国王ジョージ3世とシャーロット王妃の訪問を受け、王室御用達の称号を受けると、以来、その称号を途切れさせる事なく受け続けるイギリス唯一の名窯としてイギリス陶磁器界に君臨します。
しかし、2008年に経営破綻となりましたが、ロイヤルウースターの高い品質と芸術性は、現在でも多くの人々を魅了し続けています。
そんなロイヤルウースターの代表作であるペインテッド・フルーツは、絵画をそのまま描いたような絵付けで知られています。
ペインテッド・フルーツを手掛ける事ができるのは、7年以上ペインティングの修行を積んだロイヤルウースターの職人だけが許されています。
完全フリーハンドによる絵付けで焼成は6回行われ、特殊技法で施す22金は11時間かけて研磨し、輝きを引き出するという手間のかかった作品です。