今回、いわの美術がお買取した作品は池田修三の木版画「晩秋・11月」です。
池田修三は2004年にこの世を去っている版画家ですが、2012年に出身地である秋田県のタウン誌「のんびり」の第3号で特集を組まれたことをきっかけに再評価され、作品集などが出版さており、世間に広く知られるようになりました。
情緒あふれる子供たちの情景などセンチメンタルな作風が特徴的で、存命中は秋田相互銀行(秋田あけぼの銀行)のカレンダーや通帳、NTTや日本生命の企業カレンダーやテレホンカードに作品が起用されています。
お買取した池田修三の木版画は「晩秋・11月」というタイトルがつけられており、画面からはしっかりと秋の終わりを感じ、子供たちの服装からも冬の訪れを感じる事ができます。
今回、お買取した池田修三の木版画は裏側を見てみますと大阪のギャラリーで販売されていたようで、作者名、作品タイトル、ギャラリーの名前が入った共シールと呼ばれるものが貼られていました。
木版画を含め絵画の買取では共シールは保証書のような役割を持っているため、プラスの評価となり、買取額がアップする場合がございます。
もし、額を入れ替える場合は元の額は別の場所で保管しておく事をお勧めします。
また、今回はありませんでしたが、共箱や作者紹介の栞などもご一緒ですと更に評価は高くなります。
今回お買取した池田修三の木版画はシミ、汚れ、色焼けなどがなくとても綺麗な状態であった事、これからの季節に飾る事ができる点を評価して買取を行いました。