今回、いわの美術がお買取したお品物は岩見礼花の木版画「水の花A」です。
岩見礼花は昭和時代後期~平成時代で活躍する版画家で、版画家、装幀家、写真家、詩人など幅広い活躍を見せる創作版画の先駆者、日本の抽象絵画の創始者ともいわれている恩地孝四郎に木版画を学びました。
その後、国画会展に初入選すると国画会賞を受賞するまでとなり、東京国際版画ビエンナーレ展、アイルランド版画展などに出品を重ね、国際的に活躍する版画家として活動の場を広めました。
岩見礼花は一貫して水をテーマにした作品を展開しており、その作品は全て抽象的な表現で描かれています。
海外でもお洒落な雰囲気が注目され、特に富士山をモチーフにして描いた作品は高い人気を誇っています。
そんな岩見礼花の「水の花A」という作品をお買取したわけなのですが、1973年に制作したものだと思われ、古い作品であるにも関わらず、シミや汚れなどがない大変保存状態が良い美品であった事が高く評価でき、エディションナンバーからも全部で50部刷られた事が分かり、高価買取となりました。
木版画の買取では全部で何部刷られているのかも買取額に大きく影響してきますので、お問合せの際はエディションナンバーの数字をお伝え頂けると査定がスムーズに進みます。