今回、いわの美術がお買取したお品物はジェームス・タルマージのシルクスクリーンです。
ジェームス・タルマージはアメリカカリフォルニア出身の画家で、オイルパステルによるカラフルで躍動感あふれる作風を展開しています。
アメリカ国内をはじめ、世界各国で100回を超える展示会を開催していますが商業目的での宣伝を行っていないため、日本ではあまり知られていない画家です。
しかし、東京国立近代美術館、大阪国立国際美術館、ジャマイカ現代美術館などに作品が収蔵され、マックスファクターをはじめ大手企業やハリウッドスターなどがジェームス・タルマージの作品に魅了され、コレクションとして所有しています。
ジェームス・タルマージは幼い頃から画家になる事を夢見ており、14歳の時にはザ・グランド・アート&ミュージック・センターで初個展を開催するほどの実力を身につけていました。
その後、本格的に絵を学ぼうとロサンゼルスの芸術学校デザイン学科に奨学金を得て入学し、卒業後はソニー、マックスファクター、JBL、ABCのためにデザインを描き、セサミストリートなどのアニメーション作品を手掛けていました。
30代半ばで独立して自分の描きたい作品を描くようになると多くの作品を発表しました。
しかし、ジェームス・タルマージ自身の人物像は謎に包まれたままで、ここ数十年新作の発表や個展を行っていないため、現在は何をしているのかまったく分からない状況だそうです。
ちなみに19歳でオーボエ奏者としてロサンゼルス・シンフォニーオーケストラで演奏した経験を持っているそうです。
今回、お買取したジェームス・タルマージのシルクスクリーンはタイトルに「SHADES OF BLUE」と付けられており、とても保存状態の良いお品物で、アートコレクションハウス株式会社の保証書がついている事もプラスの評価となり、高い評価で買取を行いました。
ジェームス・タルマージはアメリカでの人気は最盛期の頃と比べると下がってきていますが、日本での評価はアメリカよりも高く、まだまだ高価買取が狙える作家の一人です。