こちらは以前お買取りさせて頂きました、海野光弘の木版画です。
作者の海野光弘は静岡県出身の版画家で、生涯静岡市での創作活動を行っていました。
39歳という若さで亡くなってしまった版画家ですが地元静岡には熱烈なファンの方がおり、静岡の現代版画家では最も人気な作家かと思います。
作品の題名にある鬼無里(きなさ)は長野県にあった村で、現在は合併により長野市鬼無里地区となっています。
海野光弘は陰刻の技法で数多くの版画作品を残しました。多くの作品は古民家や田園風景を黒を基調に色を重ねていき、黒の部分と明るい色との対比が特徴的な仕上がりとなります。