Namiki(ナミキ)はパイロットが1926年(昭和元年)から手掛ける高級万年筆ブランドの名です。日本の伝統工芸である「蒔絵」が施されており、至高の蒔絵万年筆として世界各国に多くの愛用者がいます。
Namikiの名は、当時の社名であった並木製作所(現パイロットの前身)から付けられました。 1926年に、創業者・並木良輔が、蒔絵界の重鎮・松田権六(人間国宝)を招聘し、その後、松田権六が蒔絵作家70名を招き蒔絵工芸グループ「国光会」を組織しました。
「国光会」のメンバーによって手掛けられた蒔絵万年筆は、漆で仕上げた強く艶やかなボディ、匠による繊細かつ優美な意匠を有し、ヨーロッパ市場へも輸出され、世界各国で高い評価を受けました。
1930年にはアルフレッド・ダンヒル社と欧州販売代理店契約し、「ダンヒル・ナミキ万年筆」としても販売が開始されました。
大型50号のペン先を持つ「エンペラー」、高度な蒔絵技術が駆使された「ユカリロワイヤル」などが代表的なラインナップですが、Namikiの一本の蒔絵万年筆が完成するまでに要する期間は平均で3か月以上、多いものでは130もの工程を経て完成されるといいます。
また、Namiki万年筆のペン先は柔らかく、毛筆のような美しい文字が書けることで海外でも高い人気を誇っています。
現在も、松田権六の精神と技術を連綿と受け継いだ「国光会」の蒔絵師たちが、その綿密で技巧力あふれる蒔絵万年筆の最高峰ブランド「Namiki」の生産に匠の技をふるっています。
重厚な意匠が魅力のNamikiの最高峰シリーズ。1930年代初頭に製作された大型蒔絵万年筆と同じ大きさの50号ペン先がつき、威風堂々たる姿を強調しています。 軸材はエボナイトを削り出した上に、高度な技術が必要とされる「研出高蒔絵」が施されています。
品位あふれる研出高蒔絵による可憐な絵柄が揃っています。ユカリは人と人のつながりを意味する「由縁」からきています。
古来、日本で親しまれてきた四季の自然を、絵柄に合わせて研出高蒔絵や螺鈿などの様々な技法で色鮮やかに表現したコレクションです。日常使用に向く実用サイズに日本の美が息づきます。
漆面に専用のノミで模様を彫り、漆を入れてから金箔で絵柄を表現する「沈金」を用いた万年筆コレクションです。特徴は、繊細で緻密な描写と、立体的で力強い表現力です。
「富士山」「羽子板」「折り紙」など、世界でも広く知られている日本の伝統的な縁起物をモチーフとしたコレクションです。色漆、生漆で描いた絵柄の上に金粉を蒔き、乾燥させた後、漆を数回塗り重ね、固まったところに磨きをかけ光沢を出す「平蒔絵」の技法が用いられています。
研ぎ炭で研ぎ、生漆を摺りこむ作業を繰り返す「蝋色仕上げ」という磨きの深いつやが魅力のコレクションです。 1930年代初頭の「No.50 Jumbo」と称された50号大型万年筆を現代に甦らせたコレクションで、ほかに20号の万年筆も展開しています。
時流を捉えた絵柄を削出高蒔絵などを駆使して表現した限定生産品で、世界中の万年筆愛好家からは垂涎の的となっています。2001年から展開しているこのNamiki限定コレクションは限定生産を表すシリアルナンバーがそれぞれに刻まれ、専用デザインの収納箱が付属しています。
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日本の伝統的文化である漆や沈金などの蒔絵技法と、万年筆が融合した最高傑作であるNamiki 。
Namikiの蒔絵万年筆は、外国人からも人気が高く、世界中に愛好家の多いことで知られます。
キリスト生誕2000年記念限定万年筆・Namiki A.D.2000(全世界2000本限定)や、戦前のDunhill Namikiの刻印の入った万年筆など、保存状態がよく、レアなお品物は高価買取致します。
買取査定にだされる際は、保存用の箱、袋、保証書などの付属品はできる限り揃えておくと、買取査定にプラスになりますので、ご確認くださいませ。
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