ご自宅にある、古くなった日本人形の処分にお困りではありませんか?雛人形や五月人形をはじめ、ご家族に長く寄り添ってきた愛着ある人形たちを、ごみとして廃棄してしまうことは忍びない……、とお考えの方も多いでしょう。
今回は、雛人形や五月人形などの日本人形で、骨董品買取店での買い取りが可能なものについてご紹介します。
捨ててしまうことには抵抗があるからと、街のリサイクルショップなどに日本人形の買い取りを相談したことがある方はいらっしゃるかもしれません。しかし、買値がほとんどつかないばかりか、引き取りまで断られてしまったケースが多いかもしれません。
また、インターネット上のオークションやフリマサイトなどでも、日本人形の値付け相場はあまり芳しいものではありません。なぜなら、新品に近いものほど人気が高いネットオークションの相場では、もし本当に価値がある日本人形でも「古い」というだけで敬遠されることが少なくないからです。
同じ日本人形でも、骨董品買取店で取り扱われるものと、買い取りにはあまり適さないものがあります。以下が、買い取りの可能性が高いものです。
人形を制作した作家が分かっているものは、美術品としての価値が高いことがあるため、ぜひ一度骨董品買取店に査定を依頼してみましょう。
日本人形で特に有名な作家は、平田郷陽・野口園生・その師匠の堀柳女・市橋とし子などで、この方たちは人間国宝のため、作品は全て高評価です。
また、現代の日本人形だけではなく、江戸時代など近世から伝わって歴史的価値が高いとされている人形があれば、作家名から価値を判断できなくても、まずは買い取りの相談をしてみましょう。もし、電話などで人形の状態などを説明することが難しければ、メールでの問い合わせを受け付けている骨董品買取店もあります。
一般的な節句人形は骨董店での買い取りが難しい場合がありますが、歴史的・美術的価値が高いものは骨董品買取店の買い取り対象として高評価をつけられるケースがあります。ご先祖さまから何代も受け継がれてきた、木目込みなどの節句人形が良い状態で保管されているなら、一度相談してみると良いでしょう。
おかっぱ頭の童女を模した市松人形や御所人形、やまと人形、各地で有名な博多人形や奈良人形などがあります。これらの人形にも、骨董的価値の高いものが含まれることがあります。
以下のケースは、骨董品買取店での買い取りが難しい場合が多いものです。
・汚損・破損がはげしいもの(小さなシミや小傷程度であれば買い取り可能な場合もあり)
・買い取り査定目的ではなく、引き取りのみの依頼の場合
・同時に供養やおはらいを要望される場合
・その他、査定により美術的・骨董的価値がないと判断された場合
日本人形は、詳しい方でないとその価値が分かりづらいものです。もしご自宅に、入手先などが不明だけれど、昔からずっと大切に扱われてきた、というような日本人形がありましたら、一度骨董品買取店に査定を依頼されると良いでしょう。もしかしたら、ご家族が知らなかった高い価値を持つ日本人形かもしれません。手放す意思はあっても、ごみなどとしては処分したくないという方は、ぜひ骨董品買取店をご利用ください。
今回は、骨董品買取店での買い取りが可能な日本人形の種類についてご紹介しました。
人形の処分は、ただごみとして破棄するのではなく、多くの方が骨董品買取店への売却や供養、寄付などを行っているようです。ご自宅に、大切にされてきた日本人形がございましたら、次に大切にしてくださる方を見つけるための橋渡しとして、ぜひ骨董品買取店にご相談ください。
「いわの美術」では、節句人形や市松人形など、さまざまな日本人形の買取を行っています。ぜひご利用をご検討ください。