一生愛せる名品として、近年日本でも大人気の北欧デザインの家具。 北欧家具デザインは、上辺だけのものではなく、機能美、素材、活用方法など多くの要素を取り入れた時代を超えて愛される究極のフォルムをしており、次の代までも受け継ぐことが考えられた本質の哲学を持っています。
北欧のことわざに「お金のないときほど、良い家具を買う」というものがあるそうですが、吟味して選んだシンプルで温かみのある北欧家具は、一生ものの家具として、長い目でみれば逆にリーズナブルなのです。
ここでは、流行に関係なくずっと使われ続ける北欧家具デザインの巨匠と呼ばれる代表的デザイナーをピックアップして紹介します。
アルネ・ヤコブセンは、北欧デザインの原型を作り上げたデンマークのデザインの父と呼ばれ、20世紀で最も影響力のある建築家、デザイナーの一人として称えられています。 時計や小物、そして世界的ベストセラーといわれる「セブンチェア」に代表される家具をはじめ、多くの建築設計まで行いました。
アルネ・ヤコブセンは完璧主義者として知られますが、SASロイヤルホテル(現在:ラディソンブルロイヤルホテル)は、建物からすべてにこだわり、独自の世界観を作り上げた彼の集大成ともいえる作品です。
フィン・ユール はデンマーク人建築家・家具デザイナーで、家具の彫刻家とも比喩された人物です。
建築家ヴィルヘルム・ラオリッツェンの事務所でキャリアを積んだ後、独立し、代表作として「ペリカンチェア」が知られています。彫刻的・有機的なフォルムの美しさで独自のデザイン世界を確立しました。他者にはまねのできない大胆で自由なデザインから、”孤高の天才”とも呼ばれました。
17歳の若さで家具職人の資格を取得し、コペンハーゲンの美術学校へ進学、その後、アルネ・ヤコブセンのもとで、オーフス市庁舎の家具などを手掛け、1943年に独立した英才で、20世紀を代表するデザイナーの一人です。
500種類以上の高質な椅子をデザインし、Yチェア、エルボーチェアをはじめとする数多くの傑作を生みだしました。多くの展示会で賞を受賞した椅子デザインのスペシャリストとして知られ、「デニッシュモダン」を世界に広める大きな役割を果たしました。
20世紀を代表するフィンランドの建築家・プロダクトデザイナーです。ヘルシンキを拠点に活躍し、1935年にインテリアブランドのアルテックを創業しました。
「スツール60」に代表されるオーガニックデザインで近代要素を取り入れたものが多くみられます。自然なフォルムで様々な空間にもあうデザインが評価され、現在も多くの愛用者がいる人気のデザイナーです。
代表作にピルッカPirkka、 ドムス Domus、マドモアゼル Mademoiselle、ファネット Fanett などがあり、素朴かつ新鮮なデザインから、数々の賞も受賞したフィンランドの著名なデザイナーです。 アルヴァ・アアルトなど多くの巨匠に影響を受け、独自のデザインを確立、多くの人が日常的に使うことができるデザインやアイデアを探求しました。
デンマーク近代家具デザインの確立者であるコーレ・クリント、モーエンス・コッホに教えを受けた後に、一般市民のために安価で質の良い椅子をつくってほしいという要求に対して、シェーカー様式の椅子をアレンジした「J39」を発表しました。
アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナーと共にデンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物です。
その他の北欧家具デザインの巨匠といわれる人物には、ポール・ケアホルム(デンマーク)、カール・マルムステン(スウェーデン)、ヴァーナー・パントン(デンマーク)、ピーター・オプスヴィック(ノルウェー)らがいます。
エコロジーやスローライフブームも手伝って、北欧デザイン家具の人気がますます高まっています。
北欧のデザインは素朴で過剰な装飾がなく、日本スタイルの部屋のインテリアともマッチするなど、使い道の広さも人気の理由です。
アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセンなど人気北欧のデザイナーの家具は、市場でも注目度も高く、状態や素材、市場需要等により高価買取が期待できます。
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