ユーモラスな佇まいの「アンクル・トリス」というキャラクターをご存知の方も多いことと思います。
柳原良平はアンクル・トリス生みの親、1931年生のイラストレーターで、アニメーション作家、エッセイストといったマルチな描き手の一人です。
1954年に京都市立美術大学を卒業した柳原良平は、のちに「船キチの記」と題された著書を出すほどに船をこよなく愛しました。
若き柳原は海運会社専属の画家を目指したものの、当時の日本にそうした職はなかったため、柳原良平はサントリーホールディングス(当時の壽屋)に入社します。
そこで開高健、山口瞳とともに柳原良平は「トリスウイスキー」のCMを製作し、ヒットを生みました。
「アンクル・トリス」の人気が評され、電通賞、毎日産業デザイン賞を受賞後も「洋酒天国」など
数々の挿画、アニメーション作品、キャラクターデザインで親しまれ、サントリー退社後は世界各地の船や港、海のある風景、時にはその中にキャラクターを描いた作品を多く発表しました。
真鍋博、久里洋二との「アニメーション三人の会」での活躍によりアニメ制作の世界でも先駆的な試みを続けます。
柳原は工房を置いた広島県尾道市に「アンクル船長の館」というミュージアムを開設しています。
多くの海運会社から柳原良平は名誉船長の称号を送られており、柳原良平は船舶のデザインやマークを手がけてきました。
船が大好きな柳原良平は港町である横浜とは縁が深く、「帆船日本丸記念財団」理事にも就任しております。
活発なライフスタイルをとり、趣味人・職業人ともに極まった生涯を送った柳原良平の作品は、ほんのり切ない高度成長期のサラリーマンたちの世相を反映し、今後も人々の心に一息のなごみをもたらしていくことでしょう。
柳原良平のリトグラフ、ペン画などには”Ryo”と
作品の下に鉛筆やペンでの直筆サインがあることが特徴です。
柳原良平の作品の全体像とサイン、証明書、鑑定書などがわかるお写真をメールに添えてお送り頂くことで、比較的スムーズに査定が進みます。
柳原良平の作品のほかにも買取りができる作品は多数ございます。
あわせて柳原良平以外の作品との買取ご相談も大歓迎です。