初代グランドセイコーは現在も続く最高級腕時計グランドセイコーの元祖であり、SEIKOが世界への挑戦を始めた歴史に名高い逸品です。
SEIKOは1913年に初の国内産腕時計『ローレル』を発売しました。
こちらは懐中時計をベースに作られた当時の画期的な物であり、ここからSEIKOは日本の腕時計技術を牽引することとなります。
独自の技術を組み入れ進化を続けたSEIKOの腕時計は、日本の高度経済成長期に飛躍的な進化を遂げました。
1960年12月18日、スイス製の腕時計が最高級とされていた時代に、世界最高級の腕時計を作り出すという決意から『グランドセイコー』は誕生しました。
1964年3月に二代グランドセイコーが発売していることから、初代グランドセイコー ファーストモデルは1960年~1964年の短い期間に製造されたことになります。
初代グランドセイコーは国産としては初となるスイス・クロノメーター検査基準優秀級規格に準拠、つまり品質規格に匹敵した腕時計として『Grand Seiko』のロゴの下に『CHRONOMETER』表記がされていますが、スイスの許可を得た訳ではありません。
このことから、1967年以降はクロノメーターより更に厳しい『グランドセイコー規格』を採用し、クロノメーター表記が消えることとなりました。
ドイツ文字で書かれた『Grand Seiko』のロゴは、一番生産数が多かった凸型のエンボス文字の他、凹型の彫り文字、プリント文字が存在しています。
6時のすぐ上にある星型のマークはSD(スペシャルダイヤル)と呼ばれ、これはインデックス(時間ごとの目盛り)の素材が金であることを示したもので、高級仕様のシンボルです。
初代グランドセイコーから登場した裏面の獅子メダリオンは、グランドセイコーのみではなく『CHRONOMETER』表記をしているSEIKOの全ての腕時計に施されました。
SEIKOが『グランドセイコー規格』を採用以後は、この獅子メダリオンは長年『GS』ロゴに置き換えられることとなりましたが、近年新たにグランドセイコーの裏面に獅子メダリオンが復活しています。
初代グランドセイコーは非常に人気が高いので、2011年と2017年に復刻モデルが発売されています。
また、初代グランドセイコーと同様の手巻き式ムーブメントを採用しています。
初代グランドセイコー | 2011年モデル | 2017年モデル | |
---|---|---|---|
ケース径 | 35mm | 35.8mm | 38mm |
ムーブメント |
Cal.3180 パワーリザーブ約40時間 |
Cal.9S64 パワーリザーブ約72時間 |
Cal.9S64 パワーリザーブ約72時間 |
文字盤色 | ― | アイボリー | ホワイト |
メダリオン色 | ゴールド | ステンレス | ゴールド |
生産数 |
ゴールド 約3万6千本 プラチナ・ステンレスも極少数存在 |
イエローゴールド 130本 プラチ 130本 ステンレス 1300本 |
イエローゴールド136本 プラチナ 136本 ステンレス 1960本 |
価格 |
ゴールド2万6千円 (当時の初任給の約2倍) |
ステンレス 43万円 | ステンレス 60万円 |
いわの美術では初代グランドセイコーをお買取りいたしております。
初代グランドセイコーは遺品整理で出てくることが非常に多いお品です。
コレクションの整理などでも、ご売却予定の初代グランドセイコーをお持ちでしたら、いわの美術までご連絡下さい。
今回いわの美術でお買取りの初代グランドセイコー クロノメーター 25石はリューズの交換が見られるものの、現存する初代グランドセイコーの中では非常に良好な状態であり、歩度証明書など付属品も一緒でしたので高額でお買取りさせて頂きました。
初代グランドセイコーは多少のダメージがありましても、お買取り可能なお品もあります。
まずはいわの美術までお問い合わせ下さい。
いわの美術では現在初代グランドセイコーのお買取りに力を入れています。
その時代でこそ生み出せた逸品の価値をしっかりと見定め、適切なお買取価格をご提示いたします。
初代グランドセイコーのご売却をお考えの場合は、知識・経験豊富なベテラン鑑定士が査定する、いわの美術までご連絡下さいませ。