フィオナ・レイ Fiona Rae
1963年香港生まれ、イギリスで育ち、1970年代インドネシアを経由してロンドン・クロイドン大学からイギリス・ロンドンのゴールドスミス大学で美術学・絵画専攻を修了します。
彼女は現在ロイヤルカレッジ・オブ・アートで教鞭をとる教授でもあります。
フィオナ・レイのパレットは片手で持てるサイズのパレットではなく、スタジオに置かれた専用のデスク一面です。彼女は大きく絵具を絞り出して大小様々なサイズのヘラや刷毛を使い、大きな画面に色面と絵具の動きで重なりを作る即興的な抽象画を制作しています。
初期はミニマルな形象を配置した緊張感のある作風でした。その後はのびのびとしたアクションのある表情豊かなパターンに変遷を遂げています。
1990年代のイギリスで当時若手であったアーティスト達の一派であるYBA(Young British Artists)のメンバーの一人としてサーチギャラリー(SaatchiGallery:イギリスの現代美術専門美術館)のチャールズ・サーチが率いた”SENSATION”という賛否両論の評価があった展覧会に参加したことをきっかけに知名度を上げています。