近代・現代の洋画【2016年買取・新着情報】

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近代・現代の洋画

2016.1.6

近代・現代の洋画

近代の日本の絵画の画壇には、いくつかの新しい特徴があります。

近代の幕開け...明治時代に入った日本の絵画は、展覧会というコンテストに画家が参加する時代となりました。また、絵画作品の評価は、画家だけでなく、学者や評論家が加わるようになりました。

さらに、美術学校が出来、それまでの時代の「師と弟子」という絶対的な関係から、教師と学生という教育上の関係に変わりました。

また、西洋絵画の流入により、ロマン派や印象派、後期印象派などの表現が日本の絵画に取り入れられ、大きく影響を及ぼしました。


明治時代の洋画

文明開化の時代である明治時代は、さまざまな機関で外国人が受け入れられ、美術ではイタリアから絵画や彫刻、建築の専門家が招かれました。

洋画の指導は、フォンタネージというミレーに代表されるバルビゾン派を学んだイタリア風景画の画家で、その画風を日本に伝えました。フォンタネージのもとで小山正太郎、浅井忠、山本芳翠らが学びました。


一方、フランス・パリでは光を描くために黒を使わないという新しい表現が始まっており、この技法を学びに渡仏したのが、のちに「近代洋画の父」と呼ばれた黒田清輝です。

黒田清輝はこの新しい技法に感動し、洋画家に転身し、当初は黒で影を描かない新奇さに紫派ともからかわれましたが、のちに、外光派(プレネリスム)と呼ばれる印象派に影響を受けた戸外制作での明瞭な光の表現を探求した表現手法を国内で確立しました。


浅井忠は京都工芸高等学校の教授となり、関西美術院を組織し、黒田清輝は東京美術学校の教授となり、文展の創立につくし、この2人が明治時代の洋画界を牽引しました。



日本の洋画の発展

黒田清輝が教授となった東京美術学校では、新しく西洋画科が解説され、近代フランス流の絵画教育が行われました。黒田清輝は、久米桂一郎らと明治美術会を離れ、新しく白馬会を組織します。

20世紀に入ると、明治美術会は満谷国四郎、丸山晩霞らの若手により、新たに太平洋画会と改められました。

この「太平洋画会」と、山本芳翠、藤島武二、岡田三郎助、和田英作らが活躍した「白馬会」が当時の日本洋画界の二大潮流となりました。


黒田清輝が中心となった外光派の表現技法が時代の流れとともに発展していく一方で、この頃はロマン主義思潮が日本に広がりました。

日本画では横山大観がロマン主義的作品を発表し、洋画では藤島武二や青木繁が、ロマン主義的絵画を発表して注目されました。 イギリス人の水彩画家の来日がきっかけとなり、日本でも水彩画の研究が明治20年頃からはじまりました。


明治30年代には大下藤次郎、丸山晩霞らが水彩を専門とし、展覧会に発表するなどし、水彩画、洋画への興味が一般に広まりました。 また、このころには京都に移った浅井忠の影響で、明治39年に関西美術院が創設され、浅井忠の門弟として、梅原龍三郎、安井曽太郎らが育っていきました。

さらに国の美術奨励策として、第一回文展が明治40年に開催されました。


日本における洋画の多様化

明治時代末期から大正時代にかけては、美術の大衆化が進み、従来のアカデミー化した洋画界における外光派の価値観から離れ、海外の様々な画風を取り入れるようになりました。

特に、大正時代の第一次大戦以降は、ヨーロッパの絵画表現の多様化が日本にも伝えられ、文展洋画部から二科会が創設されました。


二科会では二科展を自立させ、未来派やキュビスム、フォーヴィスムなどの新しい表現の場となりました。こういった価値観の多様化は、個性的な洋画家たちを生み出しました。

岸田劉生や関根正二、村山槐多、竹久夢二など、独学を好み、自己主張する画家たちはしがらみを取り払い、新しい芸術運動を起こし、アクションやマヴォといった前衛絵画集団を生み出しました。


昭和にかけては眼にみえる世界の造形の分解を行ったキュビスムや、現実空間を主観的に描いたフォーヴィスム、内面の意識の世界に踏み込んだシュルレアリスムが台頭し始めました。

こういった多面的な日本の美術界の中で、基本に立ち戻り、昭和時代前期の洋画界をリードした画家に安井曽太郎、梅原龍三郎がいます。


近代・現代の代表的な洋画家

• 浅井忠

• 黒田清輝

• 藤島武二

• 青木繁

• 岡田三郎助

• 岸田劉生

• 小出楢重

• 金山平三

• 梅原龍三郎

• 安井曾太郎

• 佐伯祐三

• 前田寛治

• 堂本印象

• 小磯良平 など

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