シベリア・シリーズで第1回日本芸術大賞を受賞した画家・香月泰男はシベリア抑留を受け、収容所での出来事をリアルに作品へと描きだしている事で知られています。
黒を基調とした作品は目を凝らさないと何が描いてあるのはハッキリと見えてこない作品ばかりですが、それが香月泰男の狙いだったのではないかと言われています。
一方、シベリアを題材とした作品に以外にも草花を描いた作品も残しており、こちらは明るい画面が特徴的で、自宅にある温室で夫人が育てた草花を描き出したものがほとんどです。
その温室で育てられている草花は旅行先などで見つけた拾った種を植えたもので、芽が出た時、花が咲いた時など節目にスケッチを怠らなかったそうです。
香月泰男は創作活動のほとんどを自宅で行っており、「絵が描けなくなったら死んだほうがましだ。絵さえ描いていればわしは満足」と絵が描けない日があると不機嫌になり、夫人と家族を困らせていたそうです。
口下手で愛想がないと思われがちだったそうですが、香月泰男は責任感が強く、頼まれ引き受けた仕事は自分が損をするような事があっても最後までやり遂げる責任感の強さを見せています。
エピソードの1つに小学校の壁画制作で、下絵のみを手掛けるように依頼を受け、残りは左官職人が行う予定でしたが、線の太さの違いなどが気に食わず、自分の予定があるにも関わらず、すべて一人でやり遂げたそうです。
シベリア抑留という厳しい環境を乗り越え、生に対して貪欲に生きてきた香月泰男ですが、シベリア・シリーズを発表した数年後に心筋梗塞でこの世を去ってしまいました。
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