有島生馬は神奈川県横浜市出身の画家で、絵に興味を持つ前は少年時代からの友人である志賀直哉や児島喜久雄と「白樺」の創刊に参加し、代表作「蝙蝠の如く」を執筆するなど小説家としての一面が目立っていました。
その後、病気で療養中に近所の書店で見つけた「近松研究」という本で、近松門左衛門など日本の古典文学に夢中になる一方で、日本人神父から見せられたローマの宗教美術に影響を受け、イタリアで絵を学びたいと考えるようになりました。
病状も落ち着くと東京外国語学校でイタリア語を勉強し、島崎藤村と知り合った事をきっかけにさらにイタリア芸術に魅了され、藤島武二のもとへ住込みで入門し、日露戦争終戦後に念願のイタリアへ渡る事ができました。
こうしてヨーロッパの様々な芸術を見て回り、自らの腕を磨いた有島生馬はセザンヌなどの印象派を日本に初めて紹介し、日本の近代美術界に大きな影響を与えました。
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出身が神奈川という事や、父親が鎌倉・由比ヶ浜に別荘を持っていた事から、その周辺の風景画を多く描いており、高値で取引されています。
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逆に高く評価できるのは作品の状態が良く、額の裏に共シールと呼ばれる画廊などが発行する作者名やタイトルなどが書かれたシールが貼れているもの、また鑑定書付の作品は高価買取となる場合が多くなっています。
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