清水登之(しみずとし)は栃木県出身の洋画家で、アメリカニューヨークを拠点に活躍を見せていた事で知られています。
第34回アメリカ絵画彫刻展に「横浜夜景」が招待出品され受賞が決まりましたが、アメリカ人ではなかった事を理由に受賞を取り消されるなど、不遇を受けた事もありました。
それでも海外での活動を続け名声を手にしますが、日本に帰国してからすぐ評価されたわけではありませんでした。
帰国後は画家として名声を手に入れるため、友人や知り合いに資金援助を求めるなどパトロン探しに明け暮れ、自分の作品を知ってもらうためにスケジュールの全てを埋めるように展覧会の予定を入れ、絵が好きそうな医者や資産家の家を訪ねては肖像画の作成を行うなど、営業活動も盛んに行っていました。
その後は独立美術協会の創立に参加し、中心メンバーとして活躍を見せる一方で従軍画家として多くの作品を残しました。
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清水登之の作品はプリミティブな画風で都市の風景画や労働者の姿を描いたものが多いという印象が強いのですが、アメリカやフランスへ居た頃の作品には自然をモチーフとした風景画も多く残しています。
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