こちらの作品は、グラハム・クラークの銅版画で、タイトルは『シャロット夫人』です。
ネコに餌をやろうとしている女性、庭で自由に歩きまわるネコや鶏、洗濯物が干されている風景が、大きな絵の中に細かく描かれています。グラハム・クラークの絵には、こうしたヨーロッパの日常の風景がよく登場します。絵の上部が丸くなっているのが特徴です。いわの美術では、グラハム・クラークの銅版画の買取を積極的に行っています。
作品の裏にはサインと共に自身の似顔絵が書かれていて、それがとてもキュートで彼のユーモアのセンスを感じさせます。グラハム・クラークは偉大な作家ですが、その人柄はどこか親近感のある画家です。
グラハム・クラークの作品を飾っている、とあるカフェには彼の肩書を『水彩画家、版画家、ユーモリスト、作家、詩人』との説明書きがあります。ユーモリストの彼の目を通して見た世界もまた、彼の人柄同様、見る者の心を柔らかくするような、ユーモアと愛で溢れています。グラハム・クラークの作品を見ていると、自然と笑みがこぼれてしまう人も少なくないでしょう。
そんな優しい雰囲気に包まれる作品には、実は大変緻密な作業が必要とされています。銅板で刷った後に手作業で色をつけていく手彩色銅版画と言って、高い技術力のいる手法だと言えます。
グラハム・クラークは、1941年にイギリスのオックスフォードに生まれます。ロンドン王立美術学校で学び卒業した翌年には版画集『バーレン・アンド・バーレン』を出版します。その後、フランスやサンフランシスコなど世界各国で個展を開催していきます。世界中にファンのいるグラハム・クラークですが、そのファンの中には、エリザベス女王もいます。日本との関わりも深くあり、阪神淡路大震災のチャリティーとして版画を制作したり、広島赤十字・原爆病院に『平和の鳩』を寄贈しています。2012年に閉店した銀座プランタンの事務所の壁紙には彼のサインがあり、閉店時にそれが公開されるなど、日本でも人気のある作家です。
世界的にも有名で、日本にもゆかりがあるグラハム・クラークの銅版画は、高値での買取が期待出来ます。お手元にグラハム・クラークの銅版画がございましたら、いわの美術にお問い合わせ下さい。無料で査定させて頂きます。お電話でならタイトル、サイズなど教えて頂ければお調べいたします。メールにて画像を頂ければさらに詳しい査定が可能です。
先ほども触れてように、グラハム・クラークは銅版画の作品のモチーフに、ヨーロッパの街並みや人々の生活風景を用いています。他にはシェークスピアの小劇場4部作、歴代イギリス王の自画像なども描いています。銅版画の他にも水彩画もお買取り対象になりますので、お持ちの方がいらっしゃいましたら、いわの美術までご連絡下さい。また、箱などの付属品の有無でお買取の値段が変わってきますので、お問い合わせの際はそちらに関してもお知らせ頂ければ助かります。
神奈川県外にお住まいの方も、品物の内容やお品数によっては、出張での査定お買取りが可能ですので、遠慮なくお問い合わせください。