只今、いわの美術では藤平伸の買取に力を入れています。
藤平伸は、”陶の詩人”と称されていて、多くの陶芸家を輩出した京都の陶芸界で独特の存在感を放っている作家です。
藤平伸は1922年に京都市に生まれます。父親も陶芸家で、その父と親交が深かった河井寛次郎が彼の名付け親というのは有名な話です。
生まれたときから陶芸が身近にあった藤平伸ですが、彼の陶芸人生は最初から順風満帆だったわけではありませんでした。京都工芸高等学校(今の京都工芸繊維大学)に入学しますが、19歳の時に結核を患い退学せざるをえなくなります。またその最中に太平洋戦争もあり、藤平伸は大変な青年期を過ごしていました。後に、藤平伸はこの”死”に直面した経験があったから今があると言うほど、彼の制作に大きな影響を与えました。
藤平伸の陶芸制作が本格的に芽を出だしたのは、31歳の時です。31歳で日展に初出展し、35歳で日展の特選を獲得するなど、闘病中の遅れを取り戻すかのような勢いで制作をして評価を得ていきます。
藤平伸の作品には、上に載せている写真のような鳥のモチーフを用いた物や、象や馬など動物を用いた作品が多くあり、ユニークなデザインのものが目立ちます。また釉薬へのこだわりもあり、写真にもあるような淡い色彩が特徴的です。
頭角を現してからの勢いは止まらず、数多くの個展、展覧会が開催されています。その中でも、彼の作品が広く知られたきっかけは、イタリアのフィレンツェ国際陶芸展に参加したことでした。世界中で巡回展を行い、世界的にも知名度を上げていきました。
藤平伸の作品は、中古市場でも人気が高いため高価買取が期待できるお品物です。
藤平伸の作品は、上に載せている写真の壷以外にも、オブジェや陶板画など様々あります。
また絵画の制作も行っていて、藤平伸が亡くなった後になって発見され展覧会で発表されました。
高価買取が期待できる藤平伸の作品ですが、作品の出来や、モチーフによってお値段に差があり、中には残念ながら、お一つではお買取りが難しいものもあることがございます。
作品とともに共箱があると査定の評価をさせて頂く時にプラスになりますので、お問い合わせの際は共箱についても言及頂くと査定がスムーズに進みます。
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