目にも鮮やかな美しい青が印象的なこちらの作品は、馬場真右衛門が作った有田焼の花瓶です。
只今いわの美術では、馬場真右衛門の買取に力を入れています。
馬場真右衛門の作品は、宝石のような色彩が特徴的で人気を博しています。”造りの冴、釉の妙”と呼ばれていて、主に、扱いが難しいとされる辰砂に取り組んだ作家です。
馬場真右衛門の作品は中古市場でも人気が高く、高価買取が期待出来ます。
本名は馬場慎一郎、1924年(大正13)に有田町で生まれます。陶芸家として活躍する以前は、鋳物店や米穀店の経営をしていたという、異色の経歴を持っています。
米穀店を経営していた時に、色々な窯元にお米を配達していて、そこで焼物への情熱を燃やしていったそうです。また、明治以前に馬場家の遠い先祖に真右衛門という人が窯焼を開いていた関係で、陶芸家への憧れを強く持っていて、「いずれは息子を陶芸の道へ」と考えて40代後半に窯を開きます。しかし、残念ながら不慮の事故で息子を亡くしてしまい、その夢は叶いませんでした。
そこで馬場右衛門はただ悲しみに暮れるのではなく、自ら陶芸家を目指そうと決意し、50歳にして窯を興しました。息子を亡くした悲しみに負けるどころか、大きな挑戦を果たしたのでした。
このような経歴を持つ馬場真右衛門ですが、陶芸制作を始めてからは多くの陶芸展で入選をしていきます。晩年には、ロンドン大英博物館で行われた、佐賀県陶芸展への出品を果たします。
多くの入選や受賞を果たした馬場真右衛門ですが、その陶芸の技術のほとんどが独学によるものだったというのは驚きです。陶芸への熱意と愛が伺い知れます。
馬場真右衛門は平成21年にこの世を去りましたが、今は、娘婿の馬場九洲夫が後を継ぎ、今も美しい作品を作り続けています。
馬場真右衛門の作品には、掲載している画像のような、大壺の花瓶、湯呑み茶碗、ぐい呑などの酒器があります。また釉薬は、天目釉から発展して独自に開発した銀河、辰砂などを用いた作品があります。
中古市場では、大壺の花瓶が高値で取引されている傾向にあります。
高価買取が期待できる馬場真右衛門の作品ですが、共箱がない場合、査定金額が思った程上がらない可能性がございますので、今ご売却予定がなくても箱と一緒に保管しておくと良いでしょう。
いわの美術では、松井康成、荒川豊蔵、14代酒井田柿右衛門など、馬場真右衛門以外の作家の茶道具などのお買取りにも力をいれています。
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