若くして書道界の最高賞を連続で受賞した、「書道界の風雲児」榊莫山(さかき ばくざん)。
只今、いわの美術では榊莫山の書画の買取を積極的に行っています。お手元に榊莫山の書画をお持ちの方がいらっしゃいましたら、いわの美術までご連絡ください。
榊莫山、本名、榊齊(さかき はじむ)1926年に京都に生まれます。幼いときから芸術や、創作に興味があり小学生の時に書に出会い中学では油絵を習います。中学生の時の書の師は、松永楳園で、油絵は、佐々木三郎から学びました。
書道の道へ本格的に進むきっかけは、1946年、奈良国立博物館で戦後初めて開催された正倉院展のために奈良に行ったことでした。あまりにも混雑していたために正倉院展は諦めて、その足で立ち寄った辻本史邑の自宅で強引に弟子にさせられたのです。「あの時、正倉院展に入れていたら史邑の弟子にはなっていなかった」と、榊莫山は度々語ったそうです。弟子にしてほしいと申し込むのではなく師匠の方から強引にというのは、その当時から榊莫山に輝く才能があったということなのでしょう。
書の師匠として辻本史邑、篆刻は梅舒適(ばいじょてき)に学び、榊莫山はものすごい勢いで頭角をあらわして、本格的に書の道に入ってから5年程で日本書芸院展の最高賞を獲得します。
最高賞を獲得し一気に注目が集まりましたが、師匠である辻本史邑の死をきっかけに所属していた一切の団体から退会し、書壇から退きました。無所属になってからは自由に榊莫山の世界観を表現していきます。NHKの朝の連続ドラマの題字を手掛けたり、題字を手掛けたドラマに出演するなどもしました。若くして偉業を成し遂げた榊莫山ですが、ユーモラスな人柄だったために、バラエティーやお酒のCMにも出ることがあったそうです。
晩年は畑仕事をしたり山野をあるいたりなど、自然の中で創作活動をつづけました。その自然との触れ合いから生まれた素朴な作品は、画に詩文が書かれた『詩書画』というもので、芸術の新たなジャンルを確立しました。
急性心不全のため86歳で亡くなるまで、毎年のように個展を開き精力的に活動し続けました。
榊莫山の書画は中古市場でも大変人気の高いお品物で、高値での買取が期待されます。榊莫山の作品には、上に載せている写真のような額装されているもの以外にも、掛軸の作品もあります。どちらも高価買取が期待できますが、額装されている作品の方が最近の中古市場では人気が高く、高値で取引されている傾向にあります。
また、榊莫山の作品には、肉筆のものとリトグラフのものがあります。どちらも高価買取の対象のお品物ですが、肉筆画の方がより人気が高いです。
榊莫山のコレクションをしていた方や、榊莫山の書画が遺品を整理していたら出てきた、などでご売却をお考えの方がいらっしゃいましたら、いわの美術までご連絡ください。