リチャード・スペアは1951年に英国生まれた版画家です。
1971年に学校で学んだ後本格的に活動を開始し、熟練の刷り師としてデイヴィット・ホックニーやジム・ダインなどの制作にも携わってきました。
ロイヤルアカデミーの展示会にも頻繁に出展しており、定期的に海外での展示会を開催しています。
日本でも、東京をはじめとした主要都市14都市で11年間に渡り個展が開催されており、今年2017年11月に25の個展を開催する予定です。
ただいま、いわの美術ではリチャード・スペアのリトグラフの買取を強化致しております。
リチャード・スペアの作品の売却をご検討中の方は弊社までご連絡ください。
リチャード・スペアの作品の大きな特徴としてはドライポイントという版材より硬い素材の針で直接金属版を削る手法を用いていることで鮮やかな色彩の中に落ち着きを生み出している点です。
金属版をこの手法で直接ひっかくようにして描画すると、金属版が刻線の両脇に盛り上がるようにめくれます。
このめくれた部分にインクが残り独特のにじんだ線となり、スペアの作品の特徴的な表情が生まれるのです。
また、作品のなかで重要な役割を担っているのが色とモチーフです。
色は、スペア自身が世界を旅する中で得た刺激です。
様々な国を渡り滞在する中で目にした世界の色彩は彼の五感を刺激し新たなインスピレーションの源泉となっています。
モチーフは、スペアの作品に描かれるモチーフの多くが動物や植物が彼の生活に身近な存在であること。
スペアは自らのアトリエの中に庭を作り創作活動をしています。
もしかしたら、庭と聞くと家屋に隣接した家庭菜園の出来る大きさの庭園を想像するかもしれません。しかし、スペアの庭はそのような庭とは少し違います。
彼の庭にはオオカミやキツネ、藤などの動植物に満ちており、広大な自然が常に身近にあります。
そして、この庭の存在達がスペアの「モチーフ」となっています。
作中の花々を生けている花瓶やポッドもスペアの生活に馴染んだものであるのでしょう。
こういった背景がスペアの作品が違和感なく生活空間に溶け込む理由の一つなのかもしれません。
リチャード・スペアのリトグラフのお買取りについて
国内での人気の高いリチャード・スペアのリトグラフは高額での買取が期待できますが、モチーフや保存状態によってもお買取り金額が変わります。
特に人気のある花のモチーフが描かれた作品ですと高額買取が期待できます。
また、刷られた枚数が多いか少ないかによっても評価が変動いたします。
右の画像の(63/75)という数字の分母の75が作品の全体数を表わし、分子の63が何枚目に刷られたかを表わします。
つまり、こちらの作品は全部で75枚あるうちの63枚目ということになります。
分母の数字が大きい場合は希少性が低くあまりお値段が上がらないことが多いです。
リチャード・スペアの作品をお持ちの方は、メールやお電話にてお気軽にお問い合わせください。内容やお品数によって出張買取も致します。