2016年にすい臓がんのため83歳で亡くなった、横須賀市出身の画家、島田章三。奈良美智の師匠としても有名な作家です。
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島田章三の作品をお持ちの方がいらっしゃいましたら、いわの美術までご連絡ください。
中学2年生の時に、納税ポスターのコンクールで大蔵大臣賞を受賞し、賞金5千円(現在だと20万円程)をもらい、その賞金で油絵の道具を買ったことがきっかけで、絵画の道に進むことになります。
県立横須賀高校の美術部から、当時東京大学よりも倍率が高かった東京藝術大学に入学し、在学中に国展に初出品した『ノイローゼ』が国画賞を受賞すると、注目され始めました。
1960年に東京藝術大学を卒業し、翌年には国画会の会員になります。東郷青児美術館大賞の受賞をはじめ、数々の輝かし賞を次々に受賞していきます。
愛知県立芸術大学の常勤講師になり、2004年には文化功労者に選ばれました。
こういった、功績などから島田章三の作品は中古市場で人気が高く高価買取が期待されます。
島田章三は12歳の頃に終戦を経験し、青年期に戦後の荒廃していた日本を見てきました。国展で国画賞を受賞した『ノイローゼ』で人々の不安感を描くなど、島田章三の作品には、しばしは精神面を表現する作品があります。
数々の賞を受賞していた、島田章三ですが、独自の作風というのを手に入れるのに苦労しました。しかし、愛知県在外研究生としてヨーロッパへ1年間留学したことで、道が開けていきます。
1年間の留学中に、キュビズムを日本人の手で解釈することを課題として、幾何学的に構成された日常風景に人間を重ねた、「かたちびと」シリーズを考え出しました。
晩年は、人間の精神的なことをテーマにすることが多くありました。島田章三の作品を見ていると、忘れていた遠い昔の記憶を呼び起こされるような、不思議な感覚になります。
島田章三は、油絵、シルクスクリーン、エッチングなどの作品があります。キュービズム的な構成になっているのが特徴です。全面に人物を描いているものや、花などの静物画を描きます。
中古市場で特に人気があるのは、油絵で描かれているものです。
シルクスクリーンなどの版画の作品も、お買取りの対象ではありますが、エディションナンバーや大きさ、絵の出来によってお値段が変わってきます。
お手元に島田章三の作品がございましたら、絵画の買取実績の多い、いわの美術までご連絡ください。