こちらの作品は、伊豆蔵明彦がつくった『唐組錦』帯です 。
伊豆蔵明彦の作品は、絹のもととなる繭や染料の材料である草木・花の”いのち”から成り立っているということを強く意識して作られています。この制作姿勢から”自然染織家”としても広く知られています。
只今、いわの美術では伊豆倉明彦のお買取りを強化中です。
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伊豆蔵明彦は、代々続く京都・西陣織の家に生まれます。同志社大学に入学と同時に(株)ひなやへ入社し、染織の道にすすみはじめます。
卒業後は、多くの展覧会に出品をしていて、特に日展には10回もの入選を果たし現代工芸展では大賞を受賞をしています。
<主な受賞歴>
『樹』 京展 京都新聞社賞
『連球』 全関西美術展賞
『白夜』 京展 京都市長賞
『響』 全関西美術展賞
『凌』 京都府工芸美術展賞 …など
これらの高い評価を受けていた伊豆蔵明彦でしたが、1986年に発表をした唐組のタペストリーで大きな賞を受賞して以降、染織に対する姿勢が変わっていきます。
いかに素晴らしい作品をつくるかというよりも、素材となる虫・草・花などの”いのち”に目を向けるようになっていきました。
また日本以外の染織技術に関心があり世界18か国を訪れ、(株)ひなやと共同で古代織の研究をするなど、染織の見識を広げていきます。
1994年、これら染織の作法をまとめ上げた『染織道八法』を発表しました。
繭の力のみで人の手を加えない”自然(じねん)”や”太陽染”で作られた作品は海外のワークショップなどでも好評で、Surface Designなどをはじめとした多く海外雑誌にも、彼の活動が取り上げられています。
古代から伝わる組み紐の一種である『唐組』を、20年かけて復元に成功し、そこで得た技術を元に作られたのが唐組錦です。
唐組は、高貴で神聖なるものとして扱われていて、天皇家など位の高い人々のための装飾品でした。
組帯は一般的に、手組台と呼ばれるものを使って手で作るものと、レース機で作られるものがあって、最近は96パーセントが機械で作られています。手で組む方が労力と時間がかかりますが、レース機で作られるよりも、継ぎ目がない分模様の美しさが勝っています。
伊豆蔵明彦の『唐組錦』は伊豆蔵が自らの手でつくったもので、希少価値が高いものです。
伊豆蔵明彦の作品は中古市場で人気が高いです。特に人気があるのは、唐組錦の帯です。帯以外にも着物もありそちらもお買取りの対象です。
また、唐組以外の技法でつくられた作品も需要が高いですが、意匠の美しさなどで金額が変わります。箱に『唐組錦』などと書いているので、お問い合わせの際には、そういったことについてもお伝え頂けると、査定がスムーズに進みます。
伊豆蔵明彦の作品をお持ちの方は、着物の買取実績の多い、いわの美術にお任せください。無料で査定させていただきます。