いわの美術では、武具・刀剣類のお買取りを多々させて頂いていますが、刀を飾るための刀掛け台のお買取りもさせていただいています。
写真のお品物は、以前いわの美術でお買取りした、『総梨地三つ葉葵文』の刀掛け台です。徳川家の家紋である三つ葉葵文が入っていることや、総梨地、平文技法の金銀紋様など装飾の美しさから高価買取させていただきました。
日本刀や模造刀をコレクションをされている方は、刀掛け台をお持ちの方が多く、写真のお品物も日本刀と一緒にお買取りさせて頂きました。
刀掛け台のご売却をお考えの方がいらっしゃいましたら、いわの美術にご連絡ください。
梨地とは、見た目が梨の皮に似ていることからつけられた名称です。それが漆器全体に渡ってなされているものを総梨地と呼びます。
梨地を作るには、まず、漆を塗ったものに梨地粉とよばれる周囲がギザギザした形の特殊な粉を蒔きます。その上に半透明の精製漆のうち油を加えない梨地漆を、粉の上からかけていきます。粉を研ぎ出さずに漆を透かせると梨地が出来上がります。
総梨地の荘厳な佇まいが、日本刀をさらに引き立てるような作品です。
金・銀の板を文に沿って切り取り、漆器にはりつけることを平文(又は平脱)といいます。
金粉・銀粉をつかった蒔絵や虹色の貝殻を使った、螺鈿などに並んで美しい装飾技法です。
金・銀の板を貼り付けてその上から漆をかけていくのですが、最初は板の厚み分が浮き出ていますが漆をかけて平面に整え磨いていきます。
漆の塗り方を変えることによって、模様を浮かせたり沈ませることも出来ます。
いわの美術でお買取りさせていただいたお品物は、三つ葉葵文が浮いているタイプです。また葵の葉脈の細かい線が、職人の技巧を感じ取れる美しい作品と言えます。
刀掛け台は、時代武具や刀剣類と共に中古市場で人気が高いお品物です。また、写真で紹介したお品物のような刀掛け台は高価買取が期待できます。
写真にあるお品物は、2本の刀を置くことができるものですが、1本を立てて置くタイプのものもあります。
さまざまな刀掛け台がありますが、お買取りに際しての査定のポイントは、装飾、作られた時代、家紋の有無、などによって変わってきます。
お引越しや遺品整理など、お家全体を御片付け中の方で、刀掛け台以外にもたくさん品物があるという方であれば、出張で査定・買取も可能ですので、一度いわの美術にお問い合わせください。