こちらは、幕末から大正時代に活躍した画家の松本楓湖の作品です。
桜がまだ咲きはじめの寒い季節なのでしょう、胴蓑を羽織った武士が何かを見据えながら木に書き留めています。目線の先に敵地でもあるのか、それとも故郷なのか、余白や人物の目線からさまざまな物語が浮かんできます。歴史画を主に描き、特に武士の作品が多い松本楓湖らしい作品です。
共箱には弟子である村岡應東の鑑題の書付があるという点でも査定評価が高く、高価買取させて頂きました。
只今いわの美術では、松本楓湖のお買取りに力を入れておりますので、ご売却をお考えの方は、いわの美術にご連絡ください。
天保14年(1840)に、現在の茨城県稲敷郡に生まれます。14歳の時に、江戸へ行き沖一峨に弟子入りします。松本楓湖の作品に見るバラエティー豊かな構図と色使いなどは、この時に身に着けていきました。
優れた才能を持った松本楓湖は、16歳の時には逢善寺本堂の天井画を任される程でした。幼い頃から絵を描くことが好きだった松本楓湖なだけに、才能の開花も早かったようです。
日本美術院の結成や、文展の創設、安画堂画塾を設立するなど、弟子たちの教育にも力をいれていました。弟子は300人にものぼり、多くの優秀な画家を輩出しました。
<代表作>
『蒙古襲来』六曲一双、『名和長年奉帝図』
松本楓湖の作品は中古市場で人気が高く高価買取が期待できます。松本楓湖は大変人気の作家でありますが、そのために贋作も存在するので注意が必要なお品物です。お客様ご自身で判断するのは難しいお品物ですので、ご売却をお考えの方は、骨董品・美術品買取の実績が多い、いわの美術にお任せください。
上で紹介しているのは掛軸ですが、屏風の作品もありそちらもお買取りの対象になります。掛軸作品は、絹本なのか紙本なのか、共箱の有無、描かれているものによってお値段に変動がございますので、詳しい金額のご提示にはお写真を頂くこともございます。
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