宮川香斎の茶道具のお買取り致します!
京都の伝統的な焼物である真葛焼の代表的な人物 宮川香斎(真葛香斎)
真葛焼は京焼の文化を土台とした洗練された近代的なデザインで海外でも人気で、アメリカ・ボストン美術館やカナダ・モントリオール美術館など多くの美術館に収蔵されるなど高く評価されています。
いわの美術では真葛焼の茶道具を高価買取中です。もちろんその他の茶道具、茶碗も買取を強化致しております。
お手元に真葛焼、歴代宮川香齋の作品があり、ご売却をお考えの際は専門の査定員のいる弊社までご連絡ください。
真葛焼のはじまり
江戸時代から続く京焼の名門として知られている宮川香斎は当代で6代目になります。
真葛焼は宮川小兵衛政一という人物が、知恩院門前に住居をかまえて陶磁器原料や陶器の焼継所を営んでいたことから始まります。
宮川小兵衛政一の長男の治兵衛政重が五条坂に居を移し、新たな茶碗屋治兵衛家を興し焼継所として始まります。
次男の長兵衛は分家して、その子孫が1871年に神奈川県横浜市の太田へ移窯し宮川香山と名乗り、輸出用の陶器の制作を行い成功を治めました。太田に移窯したため太田窯とも呼ばれています。
真葛焼による茶陶を本格的に始めたのは初代・祐閑宮川小兵衛政一の長男である祐翁治兵衛政重より数えて4代目からであることから、4代目が初代 真葛香齋といわれています。それ以前の香斎は宮川の姓で表されます。
初代 宮川香斎(号:赤鯶(せっこん)、香齋)
1819年に生まれ陶磁器の焼継所として始めましたが当時焼継の需要が少なくなっていたため、本格的に茶陶を始め、染付・青華などの中国の写しや煎茶道具などを多数制作しました。京都守護職の会津藩主 松平容保公の前で轆轤の技術を披露し、「十水五石」の印を授かります。
初代は力強い描線での絵付けが特徴的で書銘は「香齋精製」「洛東陶香齋精製」「大日本香齋製」など。
2代 宮川香斎(号を善扇(ぜんおう)、香斎)
1846年に生まれ初代 宮川香斎の養子でした。初代 宮川香山らと真葛ヶ原に開窯していた宮川長造に師事し作陶に励みます。五条坂の登窯で乾山写しの大燭台や金の絵付けを施した時代に即したモダンなデザインの磁器の煎茶の急須や楽山焼など多くの作品を制作していました。
3代 宮川香斎(号:光誉(こうよ)、香斎)
2代 善扇の長男として1894年に生まれ染付煎茶碗を絵付けするなどいていましたが、若くして病没してしまいました。
4代 宮川香斎(初代真葛香斎/号:栄誉、香斎)
2代 善扇の次男として1897年に生まれます。
兄の光誉が父より先に亡くなってしまったため4代を襲名した彼は京都徒弟伝習所轆轤科に入所した後は家業に専念していましたが、1929年に表千家 久田家11代 無適斎宗也に入門。
このことがきっかけで茶道具の制作に専念するようになったため実質的な初代 真葛香西といわれています。
そして久田無適斎より「真葛焼」の御箱書を授かり「真葛香斎」を名乗るようになりました。
こうして初代 真葛香斎が誕生し、1930年に帝展(現日展)に初入選。世間に広く知られるようになり、また、数多くの作品が三千家歴代家元の御好物となっています。
5代 宮川香斎(二代 真葛香斎/号:香斎・治平)
1922年に東京に生まれ1946年に4代 宮川香斎の長女と結婚したことで宮川家に入ることとなります。義父である4代香斎のもとで陶芸活動を始め、無適斎宗也に入門。5代目を襲名し13代即中斎宗左より「真葛」の印を授かります。義父同様に多くの御好物を制作し御箱書を授かるほど優れた作品を多く残しました。
6代 宮川香斎(3代 真葛香斎/号:香斎)1944年に京都に生まれ京都造形大学美術学部彫刻専攻卒業した後に5代 宮川香斎の養子として迎え入れられます。
1976年に真葛窯に入り以後は5代宮川香斎の家業に従事し2002年6代宮川香斎を襲名し大徳寺僧堂龍翔寺嶺雲室・高田明浦より「真葛」の印を授かりました。
現在では個展を全国的に開催、国内外での講演活動など活発な活動を展開しています。
真葛焼は、仁清写しや乾山写しで使用する上絵、染付や鉄絵などの下絵、交趾や金欄手など、京焼の伝統技法を網羅しており、
真葛焼の祖であった宮川長造がワラ灰釉が得意だったため、その技術は代々受け継がれて用いられています。柔らかな風合いと品の良さは真葛焼の大きな特徴です。
ワラ灰釉を用いた作品には白いものが多いですが、赤みがかったり、青白い色だったりと色彩の特徴は歴代の作家ごとに異なるため一概にはいえません。
真葛焼は「写し」と呼ばれる名作の再現から始まるオリジナリティ溢れる様々な作品を生み出してきました。ユニークなものや江戸時代から現代まで受け継がれてきた伝統貫きながら時代に合わせた新しいものを作っています。
弊社では京都真葛とよばれる宮川香斎(真葛香斎)だけでなく横浜真葛とよばれる分家筋・宮川香山の茶道具を積極買取中です。真葛香山の作品ですが、初期の作品と後期の作品には大きな違いがあります。横浜で輸出用として作陶した作品が多く、あまり数がないのですが後期の作品である釉下彩を用いた華やかな作品が特に海外での評価が高いです。
茶道具のお買取りでは「共箱・共布の有無、状態、付属品の有無」が重要となってきます。
お掃除、引っ越し、遺品整理などの機会にご売却を検討中のお品物がございましたら専門の査定員のいる、いわの美術までお問い合わせください。
お電話・メール・LINEなどでお問い合わせしていただき、できるだけ詳細な情報を担当の者へお伝えください。
茶道具のお買取はこちら