こちらの作品は、田染幸雄の『雪景色』という油彩画です。積もった雪の上に誰かの靴の跡があったり、地形にそって雪がデコボコしている情景が非常にリアルに描かれています。
「道の画家」と呼ばれた田染幸雄のこうした作品は、中古市場で人気が高く高価買取が期待できます。田染幸雄の絵画をご売却をお考えの方がいらっしゃいましたら、いわの美術にご連絡ください。
1930年に山口県に生まれます。松田康一主宰の岩国美術研究所にて絵画を学びます。田染幸雄は、バルビゾン派の流れをくむ日本の代表的な画廊である、飯田画廊を中心に活動していきます。バルビゾン派とはフランスの一派で、バルビゾンやその周辺に画家たちが居住し、自然主義的な風景画や農民画などを描いています。田染幸雄も幼少期から自然に囲まれた生活を送り、尊い自然に美しさを見出していたので、バルビゾン派に惹きつけられていったのでしょう。
1978、79年と渡欧し1980年秋にはフランス・バルビゾンに家族と共に渡ります。ルソーやミレーのアトリエを訪れたり、夕日に照らされた街角をスケッチしたりと、バルビゾン派の画家が暮らした町や自然を肌で感じて、作品へ反映していきました。
それらの作品は、1982年に三越にて個展を開催した際に発表されます。田染幸雄は、関東以外にも日本各地で個展を開催していて、自然への愛に溢れた作品の数々は広く知れ渡りました。
2007年に逝去し、現在は奥様がブログを通して田染幸雄の作品や、バルビゾンでのことなどを記録として綴っています。旅の思い出や制作の裏側が見ることが出来るので、田染幸雄の作品をより多角的に感じられます。
雨があがったあとの道、波がうちよせる海岸、雪道など、きらびやかな豪華さではなく日常の中にある静かな美しさを繊細に描いています。海をモチーフとした作品が多く、晴れの日の透き通った海、曇の日の海といくつもの気候・季節で描いています。曇りの日に時々見える緑色がかった透明な海を描くのにこだわったりもしています。晴れの日のように曇りの日の海も生き生きと描きたいと言っていたそうです。
田染幸雄は生涯自然を愛した画家でした。海と山が隣接する瀬戸内海で青年期を過ごした田染幸雄は、自然が失われていく状況を危惧していました。
身近でありふれた風景だけど、それがどんなにかけがえのない、美しいものなのかということが、作品から伝わってくるように思います。
田染幸雄は、上で紹介している雪の風景、海、道など身近な風景を題材とした油彩画が多くあります。どれもお買取りの対象になりますが、同じモチーフのものでも構図の違い、大きさによって金額が変わってきます。比較的需要が高いのは、雪や水(海、川)をモチーフとした作品で、高価買取が期待出来ます。また、たとう箱などの付属品がありますと、査定評価にプラスになります。
田染幸雄の油彩画の査定をご希望の方は、お電話又は、HPのお問い合わせフォームからお写真を頂けますと、無料で査定致します。また、いわの美術では田染幸雄以外の作家の油彩画のお買取りも致しております。
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<その他お買取り対応作家>
浅井忠、平山郁夫、奥村土牛、相原求一郎 など