ヴィクトル・ヴァザルリは、ハンガリー出身の作家です。錯視効果を利用した色面同士の関係性により、動きや立体感を作りだすオプティカル・アートの先駆け的な存在です。
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オプ・アート又はオプティカルアートは、平面に描いている作品がまるで飛び出していたり、くぼんでいるかのように見える、人間の錯視を利用したアートのことを言います。今や、オプ・アートは商業アートや広告などで多く用いられていますが、その火付け役となったのが、ヴィクトル・ヴァザルリでした。
ヴィクトル・ヴァザルリの作品はファッション業界にまで影響が及んでいて、彼の作品からアイディアを得て作られているメンズファッションもある程です。ヴィクトル・ヴァザルリは現代アートや商業アートなどに大きな影響をもたらした偉大な作家です。
1906年、ハンガリーに生まれます。彼が生まれたこの年はフォーヴィズムが台頭した時代でした。
最初は、アーティストとしてではなく会社に勤め広告のデザインなどを手掛けていました。1930年にハンガリーを離れパリに移住します。この頃、広告デザイナーとしての地位が確立しデザイナーの仕事が本格化していきました。第二次世界大戦後に、パリに自身のアトリエを建設し、そこから本格的に芸術家として活動していきます。1954年にミラノ・トリエンナーレで金賞受賞した他、イタリア、フランス、アメリカを中心として高い評価を受けます。また1967年に日本国際美術展外務大臣賞を受賞し、1970年には日本で初めて個展を開催するなど日本でも認められている作家です。
オプ・アートが発表され始めた当初は、評論家の中で賛否両論があり、アートとして成立しないとされてきたこともありましたが、ヴィクトル・ヴァザルリを筆頭にオプ・アートを盛り上げたことで、現在、若手クリエーター達が目をつけ再評価の機運が高まっています。
初期の作品には、人物や風景などを抽象的かつ超現実的に描いた作品などもありましたが、徐々に題材を外界の世界から自信の内側に目を向けるようになっていきました。
幾何学模様など純粋に形や色のみによってその世界を表現した試みは、美術界に大きな影響をもたらしました。
六角形の中に大小さまざまな四角形が規則的に並んでいる『バンクーバーシリーズ』や縞模様の中にシマウマを配した『ゼブラ』は、ヴィクトル・ヴァザルリの代表的な作品です。
ヴィクトル・ヴァザルリの作品は一見すると単純な構造又は、点と線をデタラメに並べただけの作品のように見えます。しかし、ヴィクトル・ヴァザルリの作品は、ある意図をもって綿密に練られた規則性があります。彼の作品を観ていると自分の視点があちこち動いているのに気づき、ずっと目を離せないでいると、異次元の世界に引き込まれてしまうような不思議な作品です。
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