こちらは、日本文壇の巨匠であり画家である武者小路実篤の描いた掛軸です。
只今いわの美術では、武者小路実篤の掛軸のお買取りに力を入れておりますので、ご売却をお考えの方がいらっしゃいましたら、いわの美術にご連絡ください。
1885年(明治18)に現在の東京都千代田区に生まれます。武者小路実篤は、藤原北家の支流・閑院流の末裔で江戸時代以来の公卿の家で育ちました。東京帝国大学(現・東京大学)を中退し、その後同窓であった小説家の志賀直哉らと『白樺』を創刊します。『白樺』では西洋美術について触れ、美術館建設を提唱しました。昭和11年の欧米旅行では各地の美術館を訪ねるなど芸術への造詣も深いことで知られています。
言葉で世の中に伝えたいことを発信してきた実篤でしたが、言葉では表現しきれないことがあると感じ始めます。そして、40代の頃から絵画や書での表現をはじめ、毎日のように描き続けました。書画を描く際に使う硯の中央に穴があくまで使いこんだというエピソードがある程、熱心に芸術と向かい合いました。絵を描き始めてから、この世界には美しいものがたくさんあるということを改めて感じ、自然や人間への愛をより深めていきました。
武者小路実篤は美術に以前から興味があり、セザンヌやゴッホらの絵画に触れていました。偉大な画家たちに尊敬の念を抱きつつも、彼らの作品を真似ることはせず、自分は自分に出来る芸術を丁寧に描いていくと考えていたそうです。この芸術への姿勢が、武者小路実篤の独自の作風へと繋がっていったのでしょう。素朴な中にも味わいがある武者小路実篤の掛軸は中古市場で人気が高く高価買取が期待できるお品物です。
山などの風景画や花・野菜など身近にあるものを題材とした作品が多く、どれも優しい雰囲気が漂い、愛に溢れた作品ばかりです。写真で掲載している作品は、色合いやモチーフの描き方には優しさが漂いつつも筆は太く力強く引かれているところが印象的でした。
小説家や劇作家として名高い武者小路実篤ですが、幼少期のころは文章を書くのが苦手だったそうです。彼の人生の教訓のようなものとして、「下手であっても地道に続けていけばいつかは物になっていく」という考えがあります。武者小路実篤の作品には、文章を書く時にも絵や書を描くことにも、その考えが根底にあるように思います。
武者小路実篤の作品は、彼が創設した「新しき村」の創立60周年を記念して設立された「新しき村美術館」に約400点程所蔵されています。
武者小路実篤の掛軸は中古市場で人気が高く高価買取が期待できるお品物です。軸装されているものの他に額装されているものもございます。額装されているものの方が人気が高いです。また、中でもカボチャを題材とした作品が特に人気が高く高価買取が予想されます。
油彩画などの額装されているものであれば、題材としているもの、書かれている詩、大きさ・状態によってお値段に差がございます。
また、掛軸をご売却の方には注意して頂きたい点がいくつかございます。シミ、カビ、破れ、折り目などの状態です。
高価買取が期待できるお品物であっても、悪い状態ですと残念ながら査定評価にマイナスになってしまいますのでご注意ください。
武者小路実篤の掛軸をご売却の方は、美術品・骨董品の買取実績を積んだ査定員のいる、いわの美術にお任せください。