( 作家:一望斎春洸 / 作品名:南鐐羚羊装酒盃 / 素材:銀 )
この神秘的で美しい酒器は明治から続く茶道具金工の三代目 一望斎春洸による作品です。
羚羊(れいよう)とはヤギに似た姿の動物のことで、今は使われていませんが昔日本ではカモシカのことを意味していました。(羚羊は「かもしし」とも読むようです。)
シンプルで素朴な中に玄妙な趣のある作品は人気が高く、弊社でもお買取りに力を入れています!
< 略歴 >
一望斎春洸(本名:長谷川竹次郎)は1950年愛知県に生まれました。
春洸の父は名古屋を代表する茶道具金工の名門の家系の二代目でありその興りは、尾張徳川家の御用鍔師として活躍した青龍斎(長谷川克明)の次男が分家し、一望斎と名乗ったことから始まります。初代一望斎春江から二代目の一望斎春泉へ、そして当代である三代目一望斎春洸へと続き、現在は一望斎春洸の息子である清吉が四代を継ぐべく作陶に励んでいます。
春洸は人間国宝であり重要無形文化財「接合わせ」保持者の関谷四郎に師事したその後は名古屋の父・春泉のもとで研鑽を積みながら1980年より長谷川竹次郎として全国で展覧会を行い、1994年に三代目一望斎春洸を襲名しました。
< 作風 >
幼少期から日常に溶け込んだ先人の金工作品や茶道具と生活を送っていた春洸は次第に世界中の古い物に興味をもつようになり、中でも古代オリエントの作品に惹かれ実際に収集していたようです。
古代オリエントで最初の文明である古代メソポタミアでは羊は重要な家畜であり壁画や銀飾りなどで頻繁にモチーフにされています。
茶道具以外に春洸が好んで制作する羚羊の酒盃などは、古代オリエント作品からインスピレショーンを得ているのかもしれませんね。
春洸は現在も本名の長谷川竹次郎名義での活動もしており、茶道具だけでなくアクセサリーや食器や日用品など幅広く制作しています。
一望斎春洸の作品は伝統的な茶道具だけに留まらず、今回ご紹介した酒器のように遊び心に溢れたモダンな作品まで多岐に渡ります。伝統技法からなる斬新な作品の数々はそのデザイン性の高さから道具としてだけでなくオブジェとしても楽しめます。
世界中の作品に興味を示し本物を知る春洸だからこそできる、洗練された金工作品は茶人のみならず多くの人々から注目を集めています。
いわの美術では一望斎春洸または長谷川竹次郎の作品のお買取りを強化いたしております。
酒器だけでなく一望斎春洸の茶道具や日用品などもお買取り対象です
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