営業時間 9:00～19:00（年中無休）
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こちらは、以前弊社でお買取りさせて頂いた、程十髪の『粉彩画』です。鹿と女性のモチーフは、程十髪の作品の中で人気がある作品でしたので、高価買取させて頂きました。
いわの美術では、程十髪の作品のような中国絵画のお買取りにも力を入れておりますので、ご売却をお考えの方は、ぜひ、いわの美術にご連絡ください。
1921年に、上海市の松江区（しょうこう区）に生まれます。本名は、程潼です。号である程十髪は上海美術学校時代の教師からつけてもらいます。
19歳で上海市の美術専門学校に通い始めますが、その学校に入学する前から、自然に絵画の基礎を身に着けていたそうです。生まれ持っての絵画の才能があったのでしょう。
卒業後、1942年に上海大新会社で個展を開きます。1952年に上海の美術出版社の幹部となると、集中して作品の制作に取り掛かり始めます。
自身の創作活動以外にも、後進の教育に力をいれていて、1961年に優秀な人材のための学びの場として中国画院を設立しました。1984年に同院の院長になりますが、ここで書画の研究や文化交流を盛んに行いました。
中国画院での文化交流によって、程十髪の活動の場も広がっていきます。その第一歩が、1980年の東京・大阪での個展開催でした。その後アメリカやシンガポールなどでも行い、世界から注目される存在へとなっていきました。
程十髪が美術学校で学ぶ前から絵画の基礎を身に着けていたということに驚いた方も多いのではないでしょうか。彼の高い才能の理由には、彼の出生地に関係があったようです。程本人も、出生地の松江区に関して文化的に豊かな街であったと回想しています。
程十髪が生まれた松江区というのは、現在は上海の中核をなす都市として栄えていて、外資系の企業などもある街です。程が生まれた頃は、民芸品、絵画、染色などの工房がたくさんあり、こうした環境が程十髪の才能を育て、自然と絵画の技術を磨いていったのでした。
程十髪の作品は、中国の伝統的な技法と近代の写実描写の両面を持ち合わせた画風が特徴です。細筆を用いて描く、山水図や花鳥画、鹿と女性をモチーフとしたものを描いています。後年になると、少数民族を題材としたものを中心としていきました。
絵画作品以外にも、小説の挿絵を担当したり、扇面画を描いたりもしています。中国で確固たる地位のある画家ですが、その作品は中国国内のみならず、日本、アメリカ、カナダなど広く世界でも人気があります。
また、手の平サイズの絵と物語が書かれている連環画というものも制作していて、こうした作品には、コレクターが多いため中古市場でも人気があります。
程十髪の伝統的な中国絵画の様相は、陳洪綬（ちんこうじゅ）や任伯年（にんばくねん）などの清代の画家から影響を受けたと考えられています。程十髪の作品にみる、余韻を残すような空白とモチーフのバランスや、壮大な山水図の作品などには、古典中国絵画の源流が脈々と流れているように感じます。また、書も堪能であったので、しなやかな筆致も魅力の一つです。
＜代表作＞
連環画：魯迅の名作『孔乙已』『阿Ｑ正伝』
『孔乙己』『画皮』『胆剑篇』『程十发作品展』『程十发书画』『程十发花鸟习作选』など
程十髪は2007年に亡くなってしまいましたが、現在でもその人気は高く、高価買取が期待できるお品物です。高い人気のために、贋作や印刷工芸画なども多数ございますので、専門の査定員による判断が必要となるお品物です。
鹿と女性をモチーフとしたものは彼の定番の作品で一定の需要があります。また、 中国の伝統的な技法を用いている山水図や、仕女をモチーフとした作品は特に人気があります。
中古市場では、軸装されたものや色紙などが多く流通していて、掲載している作品のような額装のものは珍しいですが、こちらもお買取りの対象となります。
程十髪の作品のご売却をお考えの方がいらっしゃいましたら、中国美術のお買取りを強化中のいわの美術にお問い合わせください。お電話、HPのお問い合わせフォームのいずれかからのお問い合わせで、専門の査定員が無料で査定いたします。
