世界最高級の毛織物といわれている「ビキューナ」
生産量が非常に少なく、そのほとんどがヨーロッパで消費されてしまうため
日本ではまだ馴染みが薄い素材ですがインカ時代では
ビキューナは神聖視されており皇族のみが着る事を許された素材でした。
ビキューナのお品物をお持ちでしたら、いわの美術へお譲りいただけませんでしょうか。
弊社ではビキューナのお買取りに力を入れています!
ビキューナは「繊維の宝石」や「神々の繊維」と呼ばれている世界で最も細く最も稀少な繊維です。そしてこのビキューナはアンデスの高山に生息するアルパカに似たラクダ科の動物の体毛から採られます。
南米アンデスの高地に生息するビキューナはアルパカに似たラクダ科の動物で、かつてその良質な毛と肉を狙われ乱獲の被害に遭い絶滅の危機に瀕した為、現在では保護動物に指定され現地の限られた企業によって加工生産されています。
しかしそのほとんどはヨーロッパへの輸出が中心で、日本ではほとんど出回らないため未だ日本人に馴染みのない繊維でもあります。
ビキューナの特徴は「軽い・強く絹のような艶・なめらかな手触り・長毛」です。
特に肌に吸い付くような柔らかい肌触りが特徴でカシミヤを上回る最高級の素材として古代から位置づけられていました。
上記の特徴はビキューナの世界で最も細いといわれている体毛が可能にしています。
直径わずか12.5ミクロン程で、羊毛の3分の1、人毛の10分の1ほどの太さしかありません。なぜこんなにも細く手触りの良い毛質なのかというと、ビキューナは標高約4,000~6,000mの高山という過酷な環境下で生き抜くために断熱性に優れた細くしなやかな毛になったようです。
ちなみに日本の富士山(標高3776m)山頂の年間平均気温が-6.4℃だというのですからビキューナの生息環境がいかに厳しいものであるか想像に難しくないですね。
そして成獣のビキューナからこの体毛を採取できるのが2年に1度のみというのだから驚きです。
さらに、一頭当たりの毛量はわずか250gほどでこの中からさらに太い毛などを取り除き、柔らかい下毛のみを加工用に使用するため実際には150gほどになります。
加工するのに必要な量はセーター1着に6頭、コート1着に35頭分必要だといわれています。
生息数の少ない種のため国際気少や性動植物に指定されているため、ビキューナの製品には「国際希少野生動植物種登録証」が付属されています。
ビキューナは黄金または栗色などの淡色で光沢のあるものが高品質だといわれています。
主な生産地であるペルーとアルゼンチンの毛はいずれも高品質で人気があります。
ペルー産のビキューナの色はゴールデンブラウン、アルゼンチン産のビキューナの色はライトハニーである事が多いです。
また、ビキューナの繊維を使用したブランドでは1936年にイタリアで創業されたラグジュアリーブランド「ロロピアーナ」が最高の品質を誇っており海外でも一目を置かれています。
ロロピアーナがビキューナの保護に大きく貢献していることから、特に品質の良いビキューナ毛を優先的に入手できるため別格のブランドとして各国の著名人からも愛されています。
そのためロロピアーナのお品物にはブランド価値が付加され非常に高額でのお取引がされるお品物です。
高品質の物であればあるほど細く、色合いの淡い物となりその仕上がりは絹のような柔らかな光沢を放ちます。軽く、保温性に優れた最高級品として愛されている自然素材です。
幻の繊維とよばれるビキューナは素材の品質、生産量の少なさ、個体の稀少性から高額でのお取引がされているお品物です。日本ではまだ表記が統一されておらず、「ビキューナ」や「ビクーニャ」と呼ばれることが多いです。
そんなビキューナの製品の中でもコートは特に人気のお品物ですので高額でのお買取りが期待できるお品物です。
また、弊社では生地の状態のお品物のお買取りもさせていただいております。
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