こちらは高橋常雄 『ジャヌー(ヒマラヤ)』という作品です。
ジャヌーとはネパールヒマラヤのカンチェンジュンガ山群に属している標高7710mの氷河に囲われ切り立った峰と氷壁が続き、名峰ならぬ「怪峰」として知られヒマラヤ屈指の難易度を誇る北壁は攻略が非常に難しいことでも有名です。
優れた描写力と巧みな画面構成により独自の自然観を表現した日本画家・高橋常雄の作品は人気が高く、高額でのお買取りが期待できるお品物です。
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高橋常雄は1927年に群馬県前橋市に生まれました。1946年に日本画を始め1950年に福王子法林に師事します。
1949年から群馬美術協会展へ出品し、入選を重ねた高橋は1953年第9回日展に根津於名義で出品した「春丘」が初入選を果たします。さらに同年以降群馬美術協会展の審査委員として活躍しました。
以後も日展での出品、入選を重ねた高橋は1958年に武蔵野美術学校日本画科に編入し改めて絵を学び無事、翌1959年に卒業しました。この頃から院展に出品し始め1960年第45回院展に出品した「嬬恋の山」が初入選すると連続して入選を重ね1962年に院友となりました。
以後も院展を中心に名誉ある賞を数々受賞しています。
1985年には美術院の最高位である同人に推挙され日本画壇で重要な位置についていた高橋でしたが、2年後の1987年60歳でこの世を去りました。
現在でもその功績は高く評価されており、日本でも代表的な画家の一人に数えられています。
世界最大の大山脈であるヒマラヤを取材するために1974年ネパールへ師である福王子法林と共に訪れ、帰国後はヒマラヤやネパールを題材とした作品を多く手掛けました。
この頃から少しずつ作風が変わり、山や自然を題材に描くことが多くなりました。
ネパールへの取材旅行によって初期の平面的で輪郭線を強調するような力強い筆致と落ち着いた色彩の作風から立体的で温度を感じるような繊細で隙のない重厚な作風へと変化していきます。晩年は故郷の風景や遠野を題材に制作していました。
現在でも高い人気を誇る高橋常雄の日本画は高額でのお買取りが期待できるお品物です。
中でも、晩年の1974年以降制作された作品は中古市場で高い評価を得ています。
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